夏野菜|野菜
湿度が高く蒸し暑い夏は、ビタミン・ミネラルが豊富な夏野菜のチカラで乗り切りたいもの。太陽の光をいっぱいに浴びたみずみずしい夏野菜は、ほてったカラダを冷やしたり、むくみを解消したりする効果が期待できます。
栄養価の高い夏野菜
トマト
ビタミンC・β-カロテン・リコピンなど抗酸化力の高い栄養素が豊富なので、日焼けや美肌対策に効果的。またクエン酸も含まれるため、食後の血糖値の上昇を抑える働きもあります。トマトには昆布と同じ旨み成分のグルタミン酸が含まれているので、スープや煮込み料理に最適です。
ゴーヤ(苦瓜)
ビタミンC・ビタミンB1・β-カロテン・カリウム・リン・鉄分などを豊富に含み、風邪の予防や疲労回復に効果的。ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいのが特徴です。お肉や豆腐などと一緒に炒めたゴーヤチャンプルーは、夏バテ対策メニューとしてピカイチ。特有の苦味は、さっとゆがいて水でさらすと気にならなくなります。
ピーマン
ビタミンC・β-カロテンなどを豊富に含みます。油調理により、色・香りがよくなりβ-カロテンの吸収力がアップします。ピーマン独特の香り成分のピラジンは、血液をサラサラにして血栓を防ぐ効果があると言われています。
枝豆
大豆の未成熟豆である枝豆は、良質タンパク質のほかビタミンB群・カリウム・カルシウム・葉酸が豊富です。葉酸は貧血対策に欠かせない栄養素であり、成長促進にも関わるミネラルです。アルコール分解を促進する必須アミノ酸のメチオニンも豊富なので、お酒のおつまみとして最適です。
さやいんげん
β-カロテン・カルシウム・マグネシウムなどを含みます。特にβ-カロテンは強い抗酸化力があり、日焼けによる肌のダメージから守り、うるおいを与え、健康的な肌つくりをサポートします。また美肌効果や疲労回復効果のあるアスパラギン酸も豊富です。
スタミナアップにおすすめの夏野菜
オクラ
ネバネバ成分である糖タンパク質のムチンと食物繊維のペクチン、β-カロテン・ビタミンB1が豊富です。ムチンは胃粘膜を保護して炎症を防いだり、タンパク質の消化吸収を助けたりする働きがあります。オクラを細かく刻んで粘りを出すことで、より効果がアップします。
モロヘイヤ
β-カロテンは緑黄色野菜の中でもトップクラス。その他、ビタミンB2・B6・ビタミンEや、ぬめり成分のムチンも豊富。食物繊維は他の葉野菜の2倍以上も含んでいます。
鉄分やカルシウムの吸収をさまたげるシュウ酸が含まれているので、下ゆでした後は軽く水にさらし、あく抜きしてからの調理がおすすめです。茹でてお浸しやスープでいただくとよいでしょう。
ムチンを効果的に摂るには、ムチンを含む食材を複数組み合わせることがポイント。オクラやモロヘイヤと一緒に、山芋や納豆・なめこなどをプラスしてみましょう。
夏の野菜は生で食べたり、簡単にゆでたりするだけで調理が済むものが多くあります。手軽においしく夏野菜のパワーをいただきましょう。