イクラ|魚
鮭の卵であるイクラは、口の中でプチプチはじける食感ととろりとした甘みのある味わいでお寿司屋さんでも人気の高いネタのひとつ。秋鮭と同じ9月~11月に旬を迎えます。
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イクラの栄養成分と効果
ビタミンB12
ビタミンB12は赤血球のヘモグロビンの合成を助け、貧血の予防に効果があるビタミン。また、タンパク質やアミノ酸を代謝する際に補酵素としてサポートする働きも持っています。
ビタミンD
ビタミンDは小腸からのカルシウムとリンの吸収率を高め、骨にカルシウムを沈着しやすくする働きを持ちます。
またビタミンDは食事で摂る以外にも、日光に当たることによって体内で合成することができます。冬場など、日光にあたる時間が少なくなる季節はこれらのビタミンDを多く含む食品を意識して摂るようにしていきましょう。
DHA・EPA
DHA・EPAは必須脂肪酸の一種で、中性脂肪を下げる効果があります。さらにDHAには記憶力や学習能力を高める効果があるとされる一方、EPAにはアトピーやアレルギーの症状緩和への期待もされています。
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アスタキサンチン
アスタキサンチンはβ-カロテンやリコピンなどと同じカロテノイドの一種。その中でもアスタキサンチンは特に強力な抗酸化作用を持ち、老化の原因となる活性酸素を除去してくれる働きがあります。
イクラのおいしい食べ方
イクラは1か月前後を目安に冷凍保存もできます。冷凍したものを解凍する際は、食べる前日に冷蔵庫に移して自然解凍、もしくは凍ったものを袋などにいれたまま流水解凍をして食べるようにしましょう。
おすすめレシピ
■自家製イクラのしょうゆ漬け
生の筋子を40℃のお湯でほぐし、水気を切ります。
筋子200gに対してしょうゆ大2、酒大1、みりん小1の調味液を合わせて混ぜ、冷蔵庫で一晩寝かせれば自家製いくらの出来上がりです。
■2色のたまご丼
イクラのしょうゆ漬けと卵のそぼろをご飯の上に乗せ、お好みできざみのりや三つ葉を乗せて完成。イクラのしょっぱさと卵の甘さがよく合う、彩りも鮮やかな一品です。
■イクラおろし
大根おろしの上にイクラを乗せたシンプルメニュー。もう一品ほしい時や、和食の献立を少し豪華に見せたいときにおすすめです。
赤くて丸いつぶつぶとした見た目がかわいいイクラは、実は栄養満点な食材。自家製イクラを作ってみたり、さまざまな献立にアレンジしてお家でも食べる機会を増やしていきたいですね。
海外の菜食者(ベジタリアン)に興味を持ちベジタリアニズム発祥の地ともいわれるイギリスへ留学。
国内外で得た菜食に関する知識やスキルを活かしながら「食を通して心もカラダも健康に」をモットーに
料理教室の主宰、商品開発、コラム執筆などを行う。
MY Nutrient
栄養士・フードスペシャリスト
安川 舞由子