あっさり低脂質な『ささみ』が急上昇!梅・しそ・とうもろこしで梅雨時期のエネルギーをチャージ!【あすけん食事ランキング 2021年7月号】
あすけんでは、前月の食事記録データを集計し、最新の食事の傾向や人気の食品などについて取りまとめた「マンスリーレポート あすけん食事ランキング」を毎月発表しています。2021年7月分を集計した食事ランキングで、注目したのは「ささみ」です!鶏むね肉よりも大きく伸びていました。また、梅ジュース・しそジュースや、とうもろこしなど季節の旬を感じる食品も急上昇していました。あすけん栄養士が解説します。
低脂質なたんぱく質源【ささみ】の登録数が7倍以上に!代謝に不可欠なビタミンも同時に摂れる
鶏肉の部位の中でも、特にあっさりとした味わいの【ささみ】。動物性たんぱく質源としても【鶏むね肉】と並んでダイエット中に活用したい食材の一つです。前年の同時期と比較して、【ささみ】は737%と、鶏むね肉を使った【鶏ハム】(90%)や【サラダチキン】(200%)の登録件数の伸び率をはるかに上回り、【蒸しささみ】も113%の高い伸びとなりました。
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ささみは鶏むね肉と同様に、必須アミノ酸をバランスよく含んだ良質なたんぱく質と、エネルギー代謝に必要不可欠なビタミンB群が含まれています。ささみのたんぱく質の含有量は鶏肉の他の部位の中でも最も高く、脂質量は鶏むね肉の半分以下で最も低いため、特にカロリーを抑えたい時に選ぶと良いでしょう。
一方で、一般的によく売られている【鶏もも肉】には、皮膚や粘膜を健康に保ったり、新陳代謝を活性化し筋肉をつくったりするビタミンA・亜鉛・ビオチンといったビタミン・ミネラル類がささみや鶏むね肉よりも含まれています。同じ鶏肉でも含まれる栄養素は異なるため、毎回同じ部位ではなく、様々な部位を食べることで栄養の偏りが少なくなり、全体の栄養バランスが整いやすくなります。鶏もも肉のカロリーを抑えたい場合は、皮を取って食べたり、油を使わずロースト料理にするなどそれぞれの食材を美味しくいただく工夫をして、食事を楽しみましょう。
梅やしそジュース、とうもろこしご飯など自宅でも楽しめる季節の味が急上昇!
「巣ごもり」需要で、自宅で少し手間をかけた「手仕事」を楽しむ人が増えていると言われます。その影響もあってか、集計期間の前期間と比較して【梅ジュース】、【しそジュース】、【とうもろこしご飯】が急上昇しています。
6月~7月は梅や赤紫蘇の収穫時期で、砂糖やはちみつなどで漬け込んでつくる梅ジュースや梅干しを仕込んだり、赤紫蘇を煮出しレモン汁や砂糖などを加えた色鮮やかなシロップを作ったりする時期でもあります。
とうもろこしを一本まるごと炊き込む【とうもろこしご飯】も、簡単で美味しく季節を感じられるメニューとして人気が高まっているようです。とうもろこしご飯は見た目も黄色が加わりきれいなので食欲が湧きやすく、手軽に不足しがちな食物繊維をプラスできる一品です。
酸味のある梅や彩りの良いとうもろこしを活用して食を楽しみながら、食欲も落ちがちな梅雨を乗り切りたいですね。
みなさんが食べたり、飲んだりしている食品がランクインしていましたか?これからも「あすけん食事ランキング」を楽しみにしていてくださいね。
※レポート内容を利用いただく際は、「マンスリーレポート あすけん食事ランキング」とクレジットの記載をお願いいたします。
<参考・参照>
・文部科学省 八訂日本食品成分表2020
【執筆者】化粧品ブランドに14年間勤務後、からだの内側からも美容や健康をサポートしたいという思いから栄養士の資格を取得。現在はあすけん栄養士としてコラム執筆やセミナー講師、オンライン栄養カウンセリングを担当。
栄養士
多田 綾子
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