食べなきゃ損!海藻の力で健康的にダイエット

ダイエット中の方やお腹周りが気になっている方におすすめの食べ物は?と聞かれたら、まずおすすめしたいのが「海藻」です。海藻はダイエットに役立つだけでなく、不足しがちな栄養素も摂れる優秀食材です。

“海藻=ダイエットに良さそう“というのは、なんとなくイメージがあるかと思いまが、海藻はどのようにダイエットをサポートしてくれるのでしょうか?

今回は海藻がダイエットに役立つ理由や、海藻別のおすすめの取り入れ方をご紹介します。

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海藻がダイエットに役立つ理由

食べ過ぎ予防ができる

海藻をまず先に食べ、ある程度お腹を満たしてから食事をすることで、いつもより少ない量で満足しやすくなり、“ダイエット=お腹いっぱい食べられない!”というようなストレスを減らしてくれます。

海藻はカロリーを気にせず安心して食べられ、「かさ」があるので満腹感を与えてくれます。さらによく噛んで食べることで、満腹感が生まれやすくなるとされ、食べ過ぎ防止に役立ちます。

糖や脂質の吸収を抑えてくれる

昆布わかめもずくなどのネバネバは「フコイダン」や「アルギン酸」という水溶性食物繊維です。

食物繊維には、糖や脂質の吸収を妨げてくれる役割があります。食物繊維はヒトのカラダで消化されない栄養素で、脂質を吸着してカラダの外へ出してくれます。ダイエットだけでなく、生活習慣病の予防や改善にも効果が期待できます。

海藻から摂れる栄養は?

海藻は不足しがちな栄養素を補給できます。海藻には、食物繊維・カリウムなどの栄養素が含まれ、便秘やむくみ、貧血などといったお悩み解決に役立ちます。さらに日本人が不足しがちなカルシウムも摂ることもでき、骨の健康も守ってくれます。

ダイエットに役立ちながら、さまざまな栄養が補給できるのは魅力ですね。

海藻別!おすすめの海藻の取り入れ方

1日に1回はとりたい海藻。とくに、こってりしたメニューの際は、糖や脂質の吸収を抑えてくれる海藻メニューを取り入れたいもの。では海藻別に、おすすめの取り入れ方をご紹介します。

ひじき

乾燥のものは日持ちするので常備しておきやすいですが、時短したいときは水煮缶や水煮パックが便利です。煮物だけでなく、サッと茹でて冷ましてサラダにもおすすめです。

わかめ

乾燥わかめ、塩蔵わかめ、旬の時期には生のわかめもあります。それぞれ味わいや食感が異なるので、好みに合わせてサラダ和え物スープにとり入れましょう。日持ちする乾燥わかめは、ストックしておくと便利です。

昆布

煮物にする場合はきざみ昆布が便利です。硬い昆布を切る手間が省け、火の通りも早くなります。だしをとったあとの昆布を再利用して煮物にするのもいいでしょう。

もっと手軽に昆布を取り入れるならとろろ昆布(きざみ昆布)がおすすめ。とろろ昆布は昆布を薄く削ったもので、和え物やスープに入れて、調理なしで手軽に食べられます。今日は野菜が足りないかな?とういうときは、とろろ昆布を味噌汁に入れるだけで食物繊維を補えますよ。

もずく・めかぶ

もずく、めかぶは味付きのパックのものがあり、調理せずにそのまま食べられます。コンビニでも手軽に手に入るので、コンビニメニューにプラスするのもいいでしょう。

海藻ミックス

海藻ミックスは、わかめや寒天などの数種類の海藻がミックスされた乾物です。水に戻すだけでサラダのトッピングとして使えます。彩りもいいので、サラダの色合いがさみしいときにもおすすめです。

海藻を取り入れる際の注意点

海藻にはヨウ素(ヨード)が含まれているものが多くあります。海藻を多くとることでヨウ素の過剰症の報告があり、過剰摂取には注意が必要です。ヨウ素の過剰症として、甲状腺機能低下症、甲状腺腫、甲状腺中毒症が起こるとされています。

昆布、ひじき、わかめには特に多く含まれているため、たくさん食べたり、続けて食べたりするのは控えましょう。

取り入れられそうな海藻は見つかりましたか?ぜひ海藻を取り入れ、ダイエットや健康管理に役立ててみてくださいね。

 

【参考・参照】
・文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

【執筆者】
これまでに500件以上の指導経験があり、ダイエットや生活習慣病対策はもちろん、妊婦から高齢者まで幅広い指導を経験。栄養指導、レシピ制作、栄養教室や料理教室開催などのスキルと知識を生かし、あすけんではコラム執筆やオンラインカウンセリングを担当。

広田 千尋

管理栄養士
広田 千尋

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