マッシュルーム|きのこ類
洋食料理でよく使われている「マッシュルーム」。傘の色でホワイト種・クリーム種・ブラウン種に大きく分けられます。私たちが普段よく食べているのはホワイト種とブラウン種で、ホワイト種はまろやかな味わい、ブラウン種は濃厚な味わいが特徴です。ブラウン種は栽培が難しいため、世界的にホワイト種のほうがよく食べられています。
今回はマッシュルームにどのような栄養と効果があるのか、またおいしい食べ方についてあすけん栄養士がご紹介します。
マッシュルームの栄養成分と効果
銅
銅は、赤血球を作るのを助けるだけでなく、体内のさまざまな酵素を正常に機能するように助ける働きがあります。健康な人では不足することはほとんどありません。
ビタミンB2
ビタミンB2は、エネルギー代謝に関わり、特に脂肪をエネルギーとして利用するときに必要な栄養素です。皮膚や粘膜の健康を助け、保護する働きもあります。不足すると、多くの代謝系に影響があるため、欠かせないビタミンです。
ナイアシン
ナイアシンは、ビタミンB群のひとつで、糖質や脂質、たんぱく質の代謝を助ける栄養素です。皮膚や粘膜の健康を助ける働きもあります。ナイアシンはアルコール代謝に必要な成分のひとつでもあるので、お酒を飲むときにはナイアシンなどのビタミンB群を含む枝豆や、魚介類や肉類などを取りいれるとよいでしょう。
パントテン酸
パントテン酸は、ビタミンB群の一種で、たんぱく質、脂質、炭水化物のすべての代謝をサポートしており、さまざまな食品に含まれています。通常の食事をしていれば不足することはほとんどありませんが、不足した場合は皮膚炎や副腎障害などさまざまな障害が起こることが知られています。
ビオチン
ビオチンは、ビタミンB群のひとつで、たんぱく質、脂質、炭水化物のすべての代謝をサポートしています。皮膚や粘膜の健康を助ける働きもあります。 通常の食生活を送っていれば欠乏することはありません。
マッシュルームのおいしい食べ方
マッシュルームのサラダ
新鮮なマッシュルームを薄く切り、オリーブオイル・レモン・パルメザンチーズ・塩などで味付けし完成です。普段食べているサラダにプラスして入れてもおいしくいただけます。マッシュルームは生でも食べられるきのこです。生で食べるときは新鮮なものを選び、汚れはキッチンペーパーなどで拭くか、さっと水洗いして落としてください。
マッシュルームのアヒージョ
オリーブオイルににんにく・鷹の爪を入れて、弱火にかけます。にんにくの香りがし、少し色づいたら一度にんにくをとりだし、オリーブオイルの中にマッシュルームを入れます。マッシュルームに火が通ったらにんにくを戻し、塩で味を調えます。マッシュルームと一緒にエビやタコ、ベーコンなどのたんぱく質やトマトやブロッコリーなどの野菜類、ほかのきのこ類など入れるとおいしく、また栄養価も上がります。
香りがよく、コクがあるマッシュルームは、料理の質を底上げしてくれるうれしい食材です。バターで炒めただけでも、とてもおいしくいただけます。ぜひ、食卓に取りいれてくださいね。
▼カロリー計算▼
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【参考・参照】
厚生労働省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
※本記事は、2018年02月06日に公開された記事を再編集しました。(2025年8月24日)