高カロリーになりがちなサンドイッチをダイエットメニューに変えるコツ
サンドイッチなどのパン食は高カロリーになりやすくなります。でも、工夫すれば低カロリー・低脂質に抑えられます。ポイントは、ビタミン・ミネラル・食物繊維が豊富なパンと具材を選ぶこと。おいしく食べながらダイエットに取り組めるパンメニューをご紹介します。
パンの選び方でカロリーダウン
フランスパン・ベーグルを選ぶ
フランスパンやベーグルは砂糖・油脂類の含量が少なく、糖質と脂質の摂取量が抑えられます。さらに、全粒粉・ライ麦粉・玄米粉・オートミールなどを配合している種類がベター。
精製度の低い粉はビタミン・ミネラル・食物繊維が多く含まれ、食後の血糖値の上昇がゆるやかになり、糖の吸収が抑えられます。また、食物繊維は満腹感を得やすく、食欲のコントロールに役立ちます。
ロールパン・デニッシュ・ブリオッシュなどの菓子パンは、砂糖やバターなどがたくさん使われているので、ダイエット中は控えたい種類です。
食パンは薄切りタイプを選ぶ
パンの量を減らすことで糖質量を抑えます。具材を大きめにカットしてはさむとボリュームがアップし、噛む回数も増えて満足感が得やすくなります。
《食パンのカロリー》
6枚切り 1枚 | 約158kcal |
8枚切り 1枚 | 約132kcal |
10枚切り 1枚 | 約100kcal |
具材の選び方でカロリーダウン
高カロリーの食材は調理法を変えてカロリーダウン
ヒレカツ 100g | 約267kcal | → | 茹で豚に変えると | 約112kcal |
白身魚フライ 100g | 約148kcal | → | 白身魚のレンジ蒸しに変えると | 約80kcal |
チーズは種類を変えてカロリーダウン
カマンベールチーズ 2切れ34g | 約105kcal | → | カッテージチーズに変えると | 約35kcal |
クリームチーズ 30g | 約103kcal | → | 水きりヨーグルトに変えると | 約20kcal |
チェダーチーズ 30g | 約126kcal | → | モッツァレラチーズに変えると | 約75kcal |
※カロリー:ダイエットサイトあすけん調べ
野菜は淡色野菜と緑黄色野菜を組み合わせて
淡色野菜にはカリウム・マグネシウム・食物繊維が多く含まれ、高血圧やむくみの予防、便秘の改善などに効果的。緑黄色野菜はβ-カロテンを多く含み、抗酸化力の高い野菜です。カラダの酸化を防ぎ、血流の改善を助けてくれます。
野菜は大きめにカットしてはさむと、噛む回数も増えて満腹感を得やすくなります。淡色野菜と緑黄色野菜はバランスよくとるように心がけましょう。
⇒知らなきゃ損!野菜が持つ色のパワー
ソースの選び方でカロリーダウン
味を決めるソースは低カロリー・低脂質のものに変更
マヨネーズ 大さじ1 | 約98kcal | → | 半量を粒マスタードに変えると | 約69kcal |
マヨネーズ 大さじ1 | 約98kcal | → | 半量を水切りヨーグルトに変えると | 約50kcal |
バター 大さじ1 | 約105kcal | → | 半量を辛子に変えると | 約35kcal |
おすすめソース
その他、粒マスタード・辛子などを上手に活用してみましょう。
おすすめサンドイッチ
エビアボカドのベーグルサンド 1人前 約290kcal
《作り方》
蒸しエビとアボカドをしょうゆとわさびで和えて、全粒粉ベーグルにはさむ。レタス・きゅうり・トマト・茹でブロッコリーを添える。
《ポイント》
魚介類は脂質が少なく、タンパク質が豊富に含まれるので、ダイエット中のタンパク源の補給にぴったりです。エビに含まれるタウリンは肝機能を強化して、血液循環を良くする効果があります。
グリル野菜とカッテージチーズのサンド 1人前 約270kcal
《作り方》
なす・ズッキーニ・かぼちゃ・トマト・マッシュルームをオリーブオイルと塩をかけてグリルで焼く。フランスパンにはさみ、カッテージチーズをトッピングする。
《ポイント》
カッテージチーズは、チーズのなかでも脂質が少なく、ダイエット中のタンパク源とカルシウムの補給におすすめです。オリーブオイルに含まれるオレイン酸は、LDL(悪玉)コレステロール値を下げる効果や便秘の改善が期待できます。ダイエット中はパンに塗るバターやマーガリン・マヨネーズの代わりに、オリーブオイルを使ってみましょう。
野菜をたっぷり使ったボリュームサンドはカロリーと脂質が抑えられて、ダイエット中におすすめのメニューです。食物繊維が豊富なパンを選べば、満腹感も得られて食べ過ぎを予防しやすくなります。食材選びを工夫して、楽しくダイエットに取り組んでください。
⇒ダイエット中でも安心!サンドイッチのおすすめ具材4つ
【執筆者】
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。
管理栄養士
衞藤敬子