すいか|果物
夏の風物詩の一つでもあるすいか。暑い日によく冷えたすいかを食べると、喉の渇きを潤し、たまらない美味しさを感じます。小さくカットしたものがスーパーやコンビニなどで買えるので、食べきれる量を選べば手軽にとり入れることもできますね。すいかは利尿作用があり、むくみの改善に役立つカリウムやビタミンCなど美容にも嬉しい栄養成分を含みます。果肉の赤色からお分かりのように、抗酸化作用のあるβカロテンやリコピンも含まれています。すいかの栄養成分とその効果、おすすめの食べ方をご紹介します。
栄養成分と効果
ビタミンC
ビタミンCは、活性酸素を消去する強い抗酸化作用を持っています。肌の弾力やはりに関わるコラーゲンの合成に関わり、皮膚のシミやしわを防ぐとされています。抗ストレスホルモンである副腎皮質ホルモンの合成にも役立つので、ストレスを多く感じる方は積極的にビタミンCを摂ると良いとされます。
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カリウム
塩分をとり過ぎた時には、カリウムを多く含む食材をたっぷり摂ることで、余分な塩分はカラダの外に排出されます。カリウムは体内の水分のバランスを整え、神経伝達や筋肉の収縮、ホルモンの分泌などさまざまな働きをしています。野菜・じゃがいも・さつまいも・いちご・バナナ・アボカドなどの果物に多く含まれています
β-カロテン
野菜や海産物の色素成分であるカロテノイドの一つで、βカロテンは体内でビタミンAに変換され、目の機能や皮膚や粘膜細胞を健康に保ちます。活性酸素を消去する働きを持ち、アンチエイジングや生活習慣病を予防する効果があるといわれています。
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リコピン
リコピンもカロテノイドの一種で、すいか以外にも完熟トマトや柿にも含まれています。強い抗酸化力を持ち、フリーラジカルや活性酸素を消去し、血圧改善の効果が期待されます。
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おすすめの食べ方
すいかの旬はもちろん7月〜8月の夏の季節。甘いすいかを選ぶためには、いくつかの見分け方があります。
●へそが5円玉くらいで凹んでいるもの
●皮の縞模様が濃いもの
売り場で糖度が表示されているものもありますが、どれがいいか悩みながらご自身で選ぶのも醍醐味の一つで楽しいですね。
■しっかり冷やしてそのまま
すいかは追熟しない果物なので買ってきたらすぐに食べることをおすすめします。丸ごとのすいかを冷やす際には、冷やしすぎると甘みが減ってしまい、美味しくなくなってしまうので要注意。食べる直前1時間くらい前から冷やすと良いでしょう。
■フルーツポンチ
半分に切ったすいかをくり抜いたものを器にすると、見た目も楽しいデザートになります。くり抜いたすいかの果肉は一口大にカットし、キウイやぶどう、缶詰の黄桃など他のフルーツも入れて、サイダーを注ぎ入れたらできあがりです。
大きなすいかをご家族やお友達と一緒に食べるのも思い出になりそうですね。旬のすいかを食べて、暑い夏を乗り切りましょう!
▼カロリー計算▼
⇒すいかのカロリー・栄養素はこちら
【参考・参照】
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報 リコピン〈https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail710lite.html〉(最終閲覧日:2020/05/19)
化粧品ブランドに14年間勤務後、からだの内側からも美容や健康をサポートしたいという思いから栄養士の資格を取得。
現在はあすけん栄養士としてコラム執筆やオンライン栄養カウンセリングを担当。
栄養士
多田 綾子