冬の乾燥肌対策に!おすすめの食べ物と3つの心がけ
寒くなってくると肌のカサつきやかゆみが気になりますよね。冬は外気の水分量がもっとも少なくなる季節。それに加え、暖房によって室内も乾燥します。乾いた空気は肌の水分を蒸発させ、潤いを奪い、乾燥肌を作る原因に。食事と生活に気をつけてカサカサ肌にならないように対策をしましょう。
冬の乾燥肌対策におすすめの栄養素と食べ物
潤いのある肌をキープするには、肌を内側からケアしてくれる栄養素の摂取が欠かせません。どのような栄養素を摂るとよいか、5つ紹介します。
ビタミンA
ビタミンAは皮膚や粘膜を保護する働きがある脂溶性ビタミンです。肌を乾燥から防ぎ、潤いキープに役立ってくれます。
〈ビタミンAを含む食品〉にんじん・かぼちゃ・小松菜・うなぎ・まぐろ(赤身)・ほうれん草など
ビタミンE
ビタミンEは、血行をよくすることで、肌の新陳代謝を促進してくれると考えられています。さらに、ビタミンEには抗酸化作用があり、肌のしわやたるみなどの老化の原因となる活性酸素を抑制する働きもあります。
〈ビタミンEを含む食品〉あん肝・いくら・うなぎ・かぼちゃ・ナッツ類・アボカドなど
ビタミンB2
ビタミンB2は皮膚や爪などの細胞の再生を助けたり、粘膜を保護したりする働きがあり、肌の健康を保ちます。
〈ビタミンB2を含む食品〉レバー・うなぎ・さば・卵・納豆・海苔など
ビタミンB6
ビタミンB6はたんぱく質の代謝に関わる栄養素で、皮膚や粘膜を正常に保つために欠かせないため「肌のビタミン」とも呼ばれています。不足すると、肌荒れなどのトラブルを招く恐れがあります。
〈多く含む食品〉鶏肉・マグロ・カツオ・さんま・さば・にんにく・ごまなど
ビタミンC
ビタミンCは、潤いある肌の土台となるコラーゲンの生成に必要です。また抗酸化作用があり、肌の老化を防ぐのにも欠かせません。
〈多く含む食品〉白菜・ブロッコリー・カリフラワー・いちご・みかんなど
カサカサ肌を防ぐ3つの心がけ
肌の調子をキープするには、食事以外にも生活の工夫も大切です。ポイントを3つ紹介します。
1.加湿を心がける
空気の乾燥や暖房器具の使用により、肌も乾燥しやすいため、部屋の加湿が大切です。加湿器をつける、洗濯物を干しておくなどして、部屋の湿度を50~60%に保ちましょう。
2.お風呂はぬるめで
皮膚のバリア機能を保つためにも、お風呂やシャワーの湯温は38~40度ほどのぬるめがよいとされています。湯温が高すぎると、肌の保湿成分が流れ出やすくなり、乾燥などのトラブルを招く原因となります。
3.肌の保湿を行う
乾燥肌を予防するには、肌の保湿をしっかりして皮膚の水分を保つことが大切です。特に、お風呂上がりは乾燥しやすいため、すぐに保湿をするようにしましょう。余裕があれば、朝にも保湿を行うようにすると、さらに乾燥を防げます。
肌の乾燥を予防するには、食事によって内側からケアすることと外側から保湿することの両方が大切ですね。
【参考・参照】
文部科学省 日本食品標準成分表(八訂)増補2023年
※ 本記事は、2014年9月1日に公開された記事を再編集したものです。
【執筆者】
病院、保健センター、保育園で幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在はフリーランス管理栄養士として、ライターやレシピ制作を中心に活動中。あすけんではコラム執筆などを担当している。HP:https://hirotachihiro.com/
管理栄養士
広田 千尋