痛風にならないために!食べ物とアルコールの上手な付き合い方★まとめ
これから暑くなり、飲み会が増え、汗を大量にかいたりとそんな生活が続くと心配になるのが「痛風」。激しい痛みを伴う痛風を防ぐためにも日々の生活で注意が必要です。食事を含め、アルコールや水分など今まであすけんでご紹介してきたポイントをまとめました。
どうして痛風になってしまうのか
痛風にはプリン体が関係
プリン体の多くは食事・カラダの新陳代謝・激しい運動などでカラダの中に産生されます。
食品では細胞数の多い食品ほど含有量が多く精巣・卵巣などの内臓や、乾燥によって細胞が凝縮された干物などに多く含まれます。
カラダの中に入ったプリン体は肝臓でモリブデンにより分解され尿酸となり、余分なものは便や尿中に排出されます。しかし一定の濃度を上回ると、血中の尿酸値が高く(高尿酸血症)なり、結晶化して沈着します。
プリン体は1日400mg以内に抑えましょう。
痛風の症状は?
「高尿酸血症」の症状であり、血中の尿酸が結晶化して、激しい痛みを起こします。排泄されずに血中に残った尿酸が足の親指の付け根などの関節に蓄積すると、赤く腫れて痛みを生じます。
さらに長引くと、尿路結石ができたり腎臓の働きを悪くしたりするなどさまざまな病気の原因につながります。
プリン体が多い食べ物・アルコール
細胞数に比例してプリン体も多く含まれており、とくに魚や肉の内臓類はその代表と言えます。また、プリン体は水溶性のため、肉や魚から出汁(旨味)をとったスープにも多く含まれています。
プリン体が多い食べ物
プリン体が多いアルコール(醸造酒)
- 紹興酒
- ビール
- 日本酒
- ワイン
プリン体が少ない食べ物・アルコール
アルコールは体内で尿酸の合成を促進させ、尿酸の排泄機能を低下させるといった作用があるため、プリン体が少ない種類であれ飲み過ぎには要注意です。
プリン体が少ない食べ物
プリン体が少ないアルコール(蒸留酒)
- 焼酎
- ウイスキー
- ブランデー
尿酸値を下げるためには
バランスのとれた食生活を心がけ、日常の生活習慣を改善することで尿酸値を下げる効果が期待できますよ。
尿アルカリ化食品を積極的に
「尿アルカリ化食品」を積極的に食べましょう。尿酸は、尿がアルカリ性に傾くほど溶けやすく、体外に排出しやすくなり、尿酸値を下げることができます。
水分摂取
できれば1日2リットルほどを目安に。水分をとることで、尿量を増やして尿酸を体外に排泄することができます。
適正体重の維持
適正体重を守るように心がけましょう。肥満になると尿酸が増えることが分かっています。
動物性タンパク質を摂りすぎない
タンパク質は「動物性タンパク質」と「植物性タンパク質」に分けられます。動物性タンパク質はプリン体や動物脂肪を含んでいるため、摂り過ぎると、動脈硬化や痛風になってしまう恐れがあります。
⇒タンパク質の摂取推奨量は?
アルコールにプリン体の多いおいしい食品ばかり食べていると痛風が心配です。痛風になってからでは遅いので、日々の生活のちょっとした工夫で防ぎましょう。ただ、全てを我慢してしまうとストレスになってしまうので、ひとつだけ好きな食べ物を食べるなど、自分なりに続けられる方法で調整してくださいね。