コンビニメニューにちょい足し!手軽にできる夏バテ対策

今年も暑い季節がやってきました。すでに夏バテしてしまっている方や、夏バテ予備軍の方もいるのではないでしょうか。つらい夏バテ、何とかして乗り切りたいですよね。

コンビニはメニューが豊富で、食欲が落ちやすい時期でも、これだったら食べられる!というものを見つけやすいのではないでしょうか。ただコンビニばかりだと、栄養の偏りが気になるところです。

今回はコンビニをよく利用する方のために、夏に不足しやすい栄養素を手軽に補給できる方法をご紹介します。惣菜や弁当に“ちょい足し“するだけの簡単な方法です。

さらには夏バテ対策のポイントもお伝えしますので、夏バテに悩んでいる方や、夏バテしたくない方はぜひ読んでみてくださいね。

notebook for recipes and spices on wooden board

夏バテ対策に役立つ栄養素

夏に意識して摂りたい栄養素はビタミンB1ビタミンCです。

夏になり食欲が落ちてくると、あっさりしたものや食べやすいものを食べることが続き、栄養が偏りがちに。暑さで疲れたカラダを回復させるための栄養まで不足してしまい、悪循環に…なんてことにもなりかねません。

バランスの良い食事がもちろん大切ですが、ビタミンB1やビタミンCを意識して摂ることで夏バテ対策に役立ちます。

ビタミンB1

ビタミンB1は糖質の代謝に必要な栄養素で、不足すると倦怠感などの症状を引き起こす原因となることがあります。

夏は麺類などに食事が偏ったり、アイスクリームやビールなどの嗜好品が増えやすかったりと、糖質の摂取量が増えがちです。食事が偏ることでビタミンB1が不足しがちになるだけでなく、糖質の摂取量が増えるとビタミンB1の必要量も高まります

豚肉大豆製品、緑黄色野菜に含まれるビタミンB1をしっかり補給しましょう。

ビタミンC

ビタミンCが不足することで、カラダのだるさや疲労感、食欲不振などの症状が出ることがあります。

また紫外線の多い時期でもあるため、肌の健康維持に欠かせないビタミンCはしっかり摂っておきたい栄養素でもあります。

生野菜や果物、芋類などからビタミンCを補いましょう。

夏バテ対策に!意識してとりたい栄養素と食事ポイント

夏バテ対策に意識したい習慣

夏バテの原因は食事以外にも、

・冷房での室外と室内の気温差

・暑さで寝苦しさを感じて眠りが浅くなり、疲れがたまりやすい

ということも考えられます。

冷房がきいた室内にいる場合は上着を羽織るなどの対策をし、できれば冷房を効かせすぎないよう調節できるといいでしょう。

また夜の寝苦しさも室温や寝具を工夫して調整し、夜にしっかりと疲れを取れるように対策しましょう。

不眠解消!暑い夜の快眠テクニック5つ

ちょい足しで夏バテ対策になるコンビニメニュー

コンビニには夏でもおいしく食べられるメニューが豊富なのがうれしいところ。でも食べやすいものばかり食べていると、栄養が偏って夏バテを加速させてしまうことも。

コンビニメニューにちょい足しで、不足しがちな栄養素を補える方法をお伝えします。

ざる蕎麦には「納豆+オクラ」

ざる蕎麦には「納豆+オクラ」のトッピングがおすすめです。

あっさりと食べられるざる蕎麦は、食欲がないときでも食べやすく、どこのコンビニでも置いている定番メニュー。ですが、ざる蕎麦だけでは糖質に偏ってしまいます。

納豆オクラをのせて、ネバネバも楽しめるぶっかけ蕎麦にアレンジすることで、不足するビタミンB1だけでなく、カリウム食物繊維タンパク質も補給することができます。オクラはコンビニで手に入る「冷凍きざみオクラ」が便利です。

さらにキムチや卵黄、天かすなどをのせても、スタミナアップでおいしくいただけますよ。

チャーハンには「枝豆」をプラス

チャーハンには「枝豆」をプラスするのがおすすめです。

コンビニのチャーハンは冷凍から弁当まで種類が豊富で、しっかりした味付けは食欲がないときにも食べやすいですよね。しかしチャーハンといえば、餃子やラーメンも一緒に…と手が伸びてしまう方も。

これでは糖質や脂質に偏り、ビタミンやミネラルだけでなく、食物繊維も不足してしまいます。

手軽にプラスできる枝豆は、タンパク質、カリウム、、ビタミンB1、ビタミンC、食物繊維が補給できる優秀食材です。最近は食べきりサイズの枝豆もありますので、チャーハンには枝豆!で対策しましょう。

サラダと一緒に「納豆巻き+ヨーグルト」

サラダは野菜をたっぷりとれますが、「納豆巻き+ヨーグルト」をプラスしてしっかり栄養を補いましょう。

さっぱりとしたサラダは冷たくて食べやすいですが、それだけではカラダを動かす大切な栄養素が不足してしまいます。

まず納豆巻きは、糖質+タンパク質を同時に摂ることができ、サラダだけでは不足する栄養補給にはぴったりです。食欲がないときはキムチ入りのものを選ぶと、辛さとにんにくで食欲アップを助けてくれます。

さらにヨーグルトをプラスして、デザート感覚でおいしくタンパク質を補いましょう。夏バテ時のデザートには、さっぱりとしたゼリーを選びがちですが、ヨーグルトの方がタンパク質だけでなくカルシウムも摂れるので、栄養補給ならヨーグルトがおすすめです。

フルーツが入っているヨーグルトを選ぶと、さらにビタミンCや食物繊維も摂れるのでいいでしょう。

コンビニメニューにちょい足しで、夏バテ対策の栄養補給が可能です。暑い夏もしっかりと食事をとり、元気に乗り切りたいものですね。コンビニでランチや夕食を選ぶ際の参考にしてみてくださいね。

 

【参考・参照】
日本食品標準成分表2020年版(八訂)
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)

【執筆者】
これまでに500件以上の指導経験があり、ダイエットや生活習慣病対策はもちろん、妊婦から高齢者まで幅広い指導を経験。栄養指導、レシピ制作、栄養教室や料理教室開催などのスキルと知識を生かし、あすけんではコラム執筆やオンラインカウンセリングを担当。

広田 千尋

管理栄養士
広田 千尋

ページトップ