ホタテ|魚介類

甘くて大きい貝柱がおいしいホタテ。その身の中にはグルタミン酸やタウリンなど、おいしさと栄養の秘密がたっぷり。高タンパク・低脂質なのでダイエットや健康づくりにもぴったりの食材です。ホタテの栄養とその効果、おいしい食べ方についてご紹介します。 pixta_1701100_S

ホタテの栄養成分と効果

タンパク質

ホタテは、貝類のなかでもタンパク質の含有量がトップクラス。 タンパク質は、筋肉・内臓・血液などのカラダの主成分となり、体内の酵素やホルモン・免疫抗体などの原料にもなる重要な栄養素です。炭水化物・脂質とともに3大栄養素とも呼ばれ、エネルギーを作り出す栄養素でもあります。

マグネシウム

体内にあるマグネシウムのうち、60%はカルシウムリンとともに骨を構成しています。残りはタンパク質と結合して肝臓や筋肉・血液に存在しています。
300種類以上の酵素の働きをサポートし、エネルギーの産生に関わるほか、神経の興奮を抑える働きや、血管を広げて血圧を下げる作用もあります。

亜鉛

タンパク質やDNAの合成・糖質の代謝・インスリンの合成・免疫反応などに関わる酵素の成分として、これらの働きをサポートしています。また、味を感じる細胞「味蕾(みらい)」の形成にも不可欠な成分です。
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ナイアシン

糖質・脂質・タンパク質からエネルギーを産生する過程において、補酵素として重要な役割を果たしています。また、アルコールを分解するときの補酵素としても働き、ナイアシンが不足すると二日酔いの原因となります
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ビタミンB12

ビタミンB12は、正常な赤血球を作り出すのに欠かせない栄養素で、貧血の予防に役立ちます。動物性食品をとっていれば不足することはありませんが、植物性食品に偏ると頭痛・めまい・貧血などの原因になります。

葉酸

ビタミンB12とともに新しい赤血球を作り出すので「造血のビタミン」とも言われ、妊婦さんには特に必要な栄養素です。妊婦さんが葉酸不足に陥ると、胎児の脳や中枢神経のもとが正常につくられない先天異常のリスクが高まります。また、乳幼児期の正常な発育にも欠かせないビタミンです。

グルタミン酸

グルタミン酸はアミノ酸のひとつでうま味成分でもあります。脳の神経の働きを活性化させたり、尿の排泄を促したりする働きがあるようです。

タウリン

魚介に多く含まれるアミノ酸です。悪玉コレステロール(LDL)を低下させる作用や血圧を正常に保ち、肝機能を高めるといった働きがあり、二日酔いの改善にも効果があるとされています。

ホタテのおいしい食べ方

12〜4月が旬のホタテ。新鮮なホタテが手に入ったときは、自分で貝殻から取り外して処理をしてみましょう。 ホタテは切り方によって違う食感を楽しむことができます。横に切ればぷりぷりの食感が、繊維に沿って縦に切ればしっかりとした歯ごたえを感じることができます。料理によって使い分けてみましょう。

ホタテには「うろ」と呼ばれる黒い中腸腺があります。ここに貝毒や重金属が集中するため、食べるのは避けましょう。ひも(ミミ)の部分も、塩もみしてから水洗いすれば刺身・酢の物・煮付けなどに使用できます。貝柱だけではなく、ひもの部分も無駄なく使用してみるのもおすすめです。

おすすめレシピ

ホタテ貝とほうれん草のグラタン
ほうれん草に豊富に含まれている鉄分(非ヘム鉄)は、動物性タンパク質と一緒にとると吸収率がアップします。

 

そのまま刺身で食べるのもOK!焼いたり煮たり揚げたりと、いろいろな料理にマッチします。ソテーやフライなど、さまざまな調理法で楽しんでみてくださいね。

▼カロリー計算▼
ホタテ貝柱のカロリー・栄養素はこちら

 

【参考】
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)〈https://fooddb.mext.go.jp〉(最終閲覧日2022/7/11)

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