なす|野菜
なすは、代表的な夏野菜のひとつ。ですが、一方で「秋なすは嫁に食わすな」と言われたりすることも。実は、この言葉には、女性の健康を気遣う意味も含まれていたんです。なすの栄養成分と効果、おいしい食べ方についてご紹介します。
なすの栄養成分と効果
ナスニン
なすは全体の90%以上が水分で、あまり栄養は期待できないと思われがち。しかし、カルシウムや鉄分などのビタミンやミネラルをバランスよく含んでいます。特に、皮には紫色のもとである「ナスニン」が含まれています。ナスニンは、強い抗酸化作用が期待できるポリフェノールの一種で、活性酸素を抑える働きがあり、細胞の老化を防ぐ効果も期待できます。
クロロゲン酸
なすにはアクが多く含まれているので、調理するときには水にさらすことが多いはず。でも、このアクはクロロゲン酸といって、抗酸化作用が期待できる栄養素です。クロロゲン酸は水溶性なので長時間水にさらしすぎないように気を付けましょう。
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なすのおいしい食べ方
なすの豊富な水分を保つには、1つずつラップで包んでから冷蔵保存することがポイント。低温を嫌う野菜なので5℃以下にならないようにしましょう。
東洋医学では、なすにはカラダを冷やす作用があるとされています。諸説ありますが「秋なすは嫁に食わすな」という言葉の意味のひとつに、冷えが大敵な妊婦さんの場合、食べ過ぎるとカラダを冷やしてしまうからという理由もあるようです。
「生姜」などのカラダを温める効果のある薬味と組み合わせて、夏バテ対策の食材として上手にとり入れるとよいでしょう。
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おすすめレシピ
■なすのごまあえ
ごまには、アンチエイジング効果のあるセサミンや、貧血を予防する鉄分が含まれています。
なすは氷水でしっかり冷やすことでさっぱりと食べることができます。
ショウガに含まれるジンゲロールやショウガオールはポリフェノールの一種で、「体温維持(抹消)」の機能があるとされています。
なすは、水分の補給源にもなります。暑くてカラダがだるい時にこそとり入れたい野菜ですね。
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【参考】
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)〈https://fooddb.mext.go.jp〉(最終閲覧日2022/7/11)