甘酒|嗜好飲料

消化がよく栄養豊富な甘酒は、暑気払いに効果があるとして古くから親しまれてきました。甘酒は、麹の酵素によって、米のデンプンがブドウ糖に分解されます。また、発酵過程によりビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6などの栄養素がつくりだされます。
実は、甘酒の栄養成分は点滴の輸液と比べても遜色がなく、「飲む点滴」と呼ばれるほどなんです。

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 甘酒の栄養成分と効果

ブドウ糖

糖類の最小単位である単糖類の代表的なものがブドウ糖です。
食べ物からとった糖質は消化分解を通してブドウ糖になり、エネルギーとして利用されています。ブドウ糖は、脳がエネルギーとして利用できる唯一の物質で、人体にとって重要な栄養素です。

必須アミノ酸

タンパク質は20種類のアミノ酸から構成されています。このうち、体内で作ることができない9種類が必須アミノ酸であり、食事から補う必要があります。

ビタミンB1

ビタミンB1は、糖質からエネルギーをつくるのに欠かせない水溶性ビタミン。さらに、神経の働きを正常に保つ働きがあります。糖質の多い食事や、お酒を飲むことが多い人は、積極的にとり入れて欲しい栄養素です。

ビタミンB2

ビタミンB2は、脂質をエネルギーにかえるために必要な水溶性ビタミン。髪・皮ふ・粘膜を健康に保つ働きがあります。また、成長促進にも関係し、成長期にビタミンB2が不足すると成長障害を引き起こします。

ビタミンB6

ビタミンB6は、主にタンパク質の代謝に不可欠な水溶性ビタミン。不足すると肌荒れなどのトラブルを招きます。

甘酒の種類

米麹を原料にした甘酒

米麹を使って発酵させた製品。自然な甘さがあり、栄養素がたっぷり含まれています。アルコールを含まないため、お子さまや妊娠中の方も安心して飲むことができます。
砂糖を加えていないため、ダイエット中は、米麹を使った甘酒がおすすめです。

酒粕を原料にした甘酒

酒粕を原料にした甘酒なので、アルコールが含まれています。ビタミンB6やアミノ酸を豊富に含んでいますが、砂糖を加えているので、カロリーは高めになります。

甘酒のおいしい利用法

そのまま飲むのもおいしいものですが、アレンジすると飽きずに楽しめます。

ホットスムージー

豆乳と甘酒をミキサーに入れてなめらかにした後、電子レンジで加熱します。 米麹の粒が細かくなり、とろみがついて飲みやすくなります。すりおろした生姜の汁をプラスすると、さらにカラダが温まりますよ。

甘酒ヨーグルト

プレーンヨーグルトに甘酒・レモン汁を加えてよく混ぜます。砂糖を加えなくても、甘酒の優しい甘さをプラスすることができるので、ダイエット中のおやつにぴったり。
レモン汁のビタミンCが、ヨーグルトに含まれるカルシウムの吸収をサポートしてくれるのもポイントです。

甘酒ドレッシング

お好みのドレッシングに適量の甘酒を加えるだけで、風味が豊かに。
米麹の粒が気になる場合は、ミキサーで撹拌するとなめらかに仕上がります。

 

栄養価の高い甘酒は、夏バテ対策や食欲がない時、運動後の栄養補給など、さまざまなシーンで活躍します。ただし、酒粕から作った甘酒はアルコールを含むため、車を運転するときには避けるようにしてください。

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