どっちが正解?運動前後の食事のタイミング
健康維持やダイエットのためには食事と運動のバランスが大切ですが、空腹時や満腹時の運動は逆にカラダに負担をかけてしまいます。
一般的に運動の2時間前に食事をとるのがベストです。それは食べ物の消化吸収の時間は最低3時間といわれ、食後2時間経ったときには満腹感も空腹感もなく血糖も程よく下がっていて、運動しやすい状態となるからです。
ですが、運動の2時間前に必ずしも食事がとれるというわけではありません。かと言って、空腹のまま運動すると低血糖を起こしやすくなり、逆に満腹の状態だと、胃に負担がかかり、疲れやすくなってしまいます。
こんなときは運動前と運動後の食事の内容に注意して、食べるようにしましょう。
運動直前の食事
運動前には消化がよく、すぐにエネルギーになりやすいものがおすすめ。タンパク質や脂質の多い食事は、消化に時間がかかるため控えましょう。
早朝の運動で時間がない場合は、すばやくエネルギーになりやすい
- バナナ
- スポーツドリンク
- 野菜ジュース
- 果物ジュース
などを試してくださいね。
⇒ランナー必見!マラソン大会当日の食事のとり方
運動後の食事
運動後は高カロリーのものを食べたくなっても、ここはグッと我慢!良質タンパク質と野菜をたっぷりとれるバランスの良い食事を意識しましょう。
また、痩せたくて必要以上に食事制限をすると疲労回復が遅くなったり、リバウンドの原因にもなるので注意してくださいね。
血や肉をつくる
魚・肉・豆類・乳製品・卵・・・タンパク質・ビタミンB群・カルシウム
カラダの調子を良くする
緑黄色野菜・淡色野菜・海藻・きのこ類・果物・・・β-カロテン・ビタミンC・カルシウム・ビタミンE
運動するとカラダに普段以上の酸素をとり込むため、細胞をさび付かせて老化を招く「活性酸素」が増えてしまいます。ですが、抗酸化ビタミンのビタミンA・C・Eを摂れば活性酸素を抑制してくれますよ。
さらに、カルシウム・マグネシウム・鉄・亜鉛なども汗として失われやすいビタミンですので、食べ物からしっかり補いましょう。もちろん運動中の水分補給も忘れないでくださいね。
⇒パフォーマンスを上げる!上手な水分補給の方法
【執筆者】
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。
管理栄養士
衞藤敬子
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