脳内物質に不可欠なビタミンB6を手軽に増やすコツ
ビタミンB6は、タンパク質と脂質の代謝に欠かせない栄養素。幸せホルモン「セロトニン」や、眠りを司る「メラトニン」の生成に必要だったりと、脳内物質の鍵を握るビタミンです。1日当たりのビタミンB6の食事摂取基準は、男性で15歳~17歳1.5mg、18歳以上で1.4mg、女性では15歳~17歳1.3mg、18歳以上で1.1mgが推奨されています。
この推奨量に対し、令和元年の国民健康栄養調査によると、成人男女平均摂取量は1.2mg前後となっており、あと0.2mgほど補う必要があります。そこで、ちょっとした工夫で、ビタミンB6量を手軽に増やすコツをご紹介します。(※1)
ビタミンB6の摂取量を増やすコツ
いつもの食事にひと工夫
主食のごはんにさつまいもを混ぜ込んだり、パンにはピーナッツバターを塗るなどで、ビタミンB6を手軽に増やすことができます。
白ごはん1杯(180g)を下記に変更
- さつまいもごはんに変更 ⇒+0.2mg
- 白ごはんに納豆(1パック)をプラス ⇒+0.12mg
トースト1枚を下記に変更
- ピーナッツバタートーストに変更 ⇒+0.04mg
その他、にんにく・とうがらし・生姜などの薬味にも豊富。味のアクセントになるだけでなく、栄養価もアップして一石二鳥ですね。
また、パンにもご飯にも合う卵は1個で、0.05mg。1日1個を目安にとり入れましょう。(※1)
間食におすすめ!手軽にビタミンB6補給できる食品
小腹が空いたとき、何か口寂しいときにおすすめなのがバナナや種実類。また、低GIのさつまいもも間食に適しています。
- バナナ(1本100g) :0.38mg
- ピスタチオ(30g) :0.37mg
- 焼き芋(1/2本150g):0.5mg
ビタミンB6を多く含む食品
ビタミンB6はレバーや青魚・卵に多く含まれています。
レバーには全身に酸素を運ぶ働きのある鉄分、青魚には脳神経の発達や機能の維持に欠かせないオメガ3も含まれます。普段の献立にバランス良くとり入れてみましょう。
【一人前のビタミンB6量】
不足ちがちなビタミンB6ですが、少しの工夫で簡単に増やすことができますね。意識してとり入れて、脳のサポートをしていきましょう。
⇒毎日摂りたい!脳の栄養補給に欠かせないビタミン・ミネラル7つ
【参考】
(※1)姫野友美「心療内科に行く前に食事を変えなさい」青春出版社(2016年P87)
厚生労働省 令和元年 国民健康・栄養調査結果の概要<https://www.mhlw.go.jp/content/10900000/000687163.pdf>(最終閲覧日:2021/01/05)
厚生労働省 日本人の食事摂取基準(2020年版)水溶性ビタミン<https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586563.pdf>(最終閲覧日:2020/03/31)