そうめん|穀類
夏の風物詩のそうめんは、簡単に調理することができ、暑い夏でもスッと食べられるので、そうめんの出番が多くなりますね。でも、「栄養がきちんと摂れるのかな?」、「そうめんは太りやすい」など、心配に思っている人もいるのではないでしょうか。今回は、実際にそうめんの種類や栄養・おすすめの食べ方をあすけん栄養士が解説します。
そうめんの種類
そうめんの主原料は小麦粉と塩です。うどんもひやむぎも主原料は同じですがめんの太さで名称が分けられており、そうめんは長径1.3mm未満(手延べの場合1.7mm未満)となっています。(※1)また、手延べと書かれているそうめんは、食用植物油・でん粉、小麦粉を使い、手作業でめんを引き延ばしています。油などを塗って引き延ばしていますが、カロリーや脂質は大きな差はないので、お好みのそうめんを選びましょう。
そうめんは太りやすい?考えられる原因
そうめんが太りやすいと言われる原因は、次のようなことが考えられます。
そうめんを食べ過ぎてしまう
そうめんは1人前2束(ゆで270gあたり)約310kcal、対してごはん1杯(150gあたり)は約230kcalです。このように、食べやすい1人前の量として比較すると、そうめんの方がカロリーは高いです。数人分をゆでた際には、どのくらいの量を食べたかわかりづらいことも、食べ過ぎの原因になりそうです。
単体で食べることが多い
そうめん単体だけでは、炭水化物に偏ってしまいます。ネギ・みょうが・きゅうりなどの薬味と合わせたり、豚しゃぶ・ささみ・カニ風かまぼこ・薄焼き卵などのたんぱく質源もプラスすると栄養価がアップします。
そうめんのおすすめの食べ方
そうめんをたんぱく質や野菜などと一緒に食べるおすすめの食べ方をご紹介します。
■冷し中華風そうめん
茹でたそうめんの上に、ゆで卵やハムなどのたんぱく質源、きゅうりやトマトなどの野菜をのせるとあっという間に冷し中華風そうめんができます。のせる食材は自分の好きなものでいいですが、たんぱく質と野菜を意識しながらのせる食材を選びましょう。またタレもごまだれにしたり、コチュジャンなどを入れて、ビビン麺風にしたりと味を変えてもおいしいです。
■そうめんチャンプルー
茹でたそうめんを野菜などと炒めるといつもと違ったそうめんを楽しめます。豆腐や肉・卵を入れることで、ボリュームもあり満足感がでます。野菜は人参やにら、もやしなど家によくある食材で作れるのもうれしいですね。旬の食材を取り入れるなら、ゴーヤがおすすめです。ゴーヤはビタミンCを豊富に含んでおり、油で炒めることでビタミンCもほとんど減りません。
アレンジもしやすく、簡単に調理できる夏に大活躍のそうめんですが、単体では栄養バランスが悪くなってしまいます。栄養バランスを意識し、たんぱく質や野菜と一緒に食べましょう。またそうめんつゆには塩分が含まれているので、つけすぎには気をつけてくださいね。
▼カロリー計算▼
⇒そうめんのカロリー・栄養価はこちら
〈参考・参照〉
※1 農林水産省 日本農林規格 乾めん類<https://www.maff.go.jp/j/jas/jas_standard/attach/pdf/index-10.pdf>(最終閲覧日2023/06/13)
食品成分データベース<https://fooddb.mext.go.jp/>(最終閲覧日2023/06/13)
【執筆者】
大学で栄養学を学び栄養士の資格を取得。在学中は、経産婦の体型意識を調査し、健康的な体型と理想的な体型の差を研究した。3人の子どもを産み、自身の体型や食事が子どもに与える影響から、食事の重要性を再確認し、食を通じて多くの人の健康やダイエットのサポートしたいと考え、現在はあすけんコラム執筆の他、栄養価計算やメニューデータの整備などを行う。
栄養士
井﨑 夏紀