便秘対策やダイエットに!アカモクがもつ美容効果3つ

日本の一部の地域でのみ食べられてきたアカモクという海藻に注目が高まっています。その人気の理由は、 食物繊維ミネラル類が豊富でうれしい効果が期待できるだけでなく、食感が楽しいことなどが挙げられます。アカモクの特徴と美容効果について解説します。pixta_22107102_S

アカモクとはどんな食材?

冬から春にかけて旬を迎えるアカモクは、秋田県・新潟県・石川県の一部などで食べられてきた海藻で、ギバサ・ギバンソウ・神馬草・ナガモと呼ばれることもあります。もともとは赤茶色をしていますが、火を通すと鮮やかな緑色に変わります。シャキシャキとした食感と粘りが同時に味わえるのが特徴です。

アカモクの美容効果3つ

1.便秘対策をサポート

アカモクのぬめり成分であるアルギン酸は、食物繊維のひとつです。腸内細菌によって消化されにくい性質があり、便量を増加させてお通じを促す効果があります。
アカモクの総食物繊維量は、わかめ・めかぶよりも多いとの報告もあり、便秘解消にぴったりの食材です。(※1)(※2)
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2.ダイエット効果が期待できる

アカモクの褐色のもとであるフコキサンチンという色素に、抗肥満の働きがあることが報告されています。肥満型の女性がフコキサンチンを長期にわたって摂り続けたところ、体脂肪・体重・腹囲の減少が確認されたという研究結果もあり、ダイエットへの有効性が期待されています。
フコキサンチンをたっぷり摂ることができ、他の海藻と同じく低カロリーなアカモクは、ダイエッターにおすすめといえます。(※3)

3.むくみの軽減に役立つ

アカモクにはミネラル類が多く含まれています。特に、体内の水分バランスを整えてむくみの軽減に役立つカリウムや、不足しがちなミネラルのマグネシウムカルシウムなどが豊富で、これらのミネラル補給源としても優秀です。

アカモクのおいしい食べ方

食べる機会が多いのは、葉の部分を湯がいて刻んだものをパック詰めしたものですが、生のアカモクを食べる場合は下処理が必要になります。下処理をしたアカモクは冷蔵庫で2~3日保存が可能です。
■下処理の方法

  1. 流水で汚れがなくなるまで洗ったのち、真ん中の太い軸をしごいて葉を外す。
  2. 葉(可食部)を洗って汚れをしっかり落とす。
  3. たっぷりのお湯で数秒~数十秒湯がき、鮮やかな緑色に変化させる。
  4. 流水で冷やし、ざるに入れて水気を切る。冷蔵庫で2~3日保存可能です。

アカモクの簡単アレンジ法

1人分の目安である30gのアカモクを食べると、1.2g~2.1gの食物繊維を摂ることができます。ちょい足し食材として使いやすいアカモクは、不足しがちな食物繊維を補うのに便利です。(※2)
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■サラダ・マリネにプラス
アカモクのシャキシャキとした食感がサラダやマリネによく合います。オリーブオイルとの相性もよいので、タコのカルパッチョなどに加えるのもおすすめです。

■スピードメニューにプラス
定番の食べ方は、すまし汁や味噌汁の仕上げにトッピングする方法です。
そのほか、刻んだアカモクをざるそばのつけ汁に加えたり、納豆オクラ・山芋などとご飯にのせてネバネバ丼にしたりすると手軽に食べることができます。豆腐にのせれば、ボリュームのある冷奴になりますよ。

 

味や香りにクセがないアカモクはさまざまな料理にマッチします。上手に活用して、便秘対策やダイエットに役立ててくださいね。

 

【参考】
(※1)広島工業大学 海藻アカモクの特徴と食品利用 村上 香
〈http://www.it-hiroshima.ac.jp/institution/library/pdf/research45_263.pdf〉(最終閲覧日2016/10/29)
(※2)低分子化アルギン酸ナ トリウムの排便及び便性に対する改善効果 東京大学 医学部保健栄養学教室 奥 恒行ほか(最終閲覧日2016/10/29)
(※3)海藻由来フコキサンチンの抗肥満作用 弘前大学農学生命科学部 前多 隼人
〈https://www.jstage.jst.go.jp/article/oleoscience/12/10/12_503/_pdf〉(最終閲覧日2016/10/29)
厚生労働省「統合医療」情報発信サイト 海藻
〈http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail107.html〉(最終閲覧日2016/10/29)

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