ダイエット中の飲み会に!おすすめメニュー~スペイン料理編~
ダイエット中でも、お付き合いやプライベートでの食事会や飲み会は避けられないもの。割り切って楽しむのもひとつの方法ですが、つい食べ過ぎてしまい、翌日の体重を見て後悔することも。
そんな時でも、食べても安心なメニューを知っておくと心強いですよね。ダイエット中の方におすすめの食べ方やメニュー、工夫の仕方についてあすけん栄養士がご紹介します。今回は「スペイン料理編」です。
飲み会でもまずはベジファーストを
野菜を先に食べることでダイエット効果が期待できるベジファースト。食事の始めに食物繊維をとることで糖や脂肪の吸収を穏やかにしてくれたり、食べ過ぎを防いでくれたりするので、普段の食事だけではなく、飲み会、食事会の際にもぜひ取り入れたいですね。
ベジファーストできるおすすめメニュー
スペイン料理なら、ピスト(スペイン風ラタトゥイユ)やマリネサラダ、焼きマッシュルームなどがおすすめ。特にきのこには食物繊維が豊富なので、ベジファーストの効果をさらに高めてくれます。生野菜を使ったサラダは、オリーブオイルのドレッシングでいただくことが多く、香りのよさを楽しみながら、良く噛んで食べられるので満足感も得られそうですね。
ダイエット中でも安心のスペイン料理メニュー
スペイン料理は、魚介類や豆類などのヘルシーな食材が使われていたり、調理法も焼いたり煮込んだりするものが多いので、選び方次第ではカロリーをグッと抑えられますよ。
ただし、フライやフリッターなどの揚げ物も意外と多く、脂身の多い豚肉を使った料理やチョリソ(ソーセージ)は高カロリーになりやすいので注意が必要です。
中でも特におすすめのメニューをご紹介しますので、選び方の参考にしてみてくださいね。
トルティージャ(スペイン風オムレツ)
玉ねぎ、じゃがいもをベースにして、ほうれん草やトマトなどと一緒に平たく焼いたオムレツです。
高タンパク・低脂肪の卵がメインに使われているので低カロリーで、一緒に野菜もとることができ、食べ応えもあるのがうれしいですね。
じゃがいもは糖質が多いのでダイエットには不向きなイメージがありますが、食物繊維や、美肌には欠かせないビタミンC、むくみをとってくれるカリウムが豊富なので、少量であればダイエット中でも食べたい食材ですね。
魚介の煮込み
料理名や食材は様々ですが、白身魚、イカ、エビ、あさり、ムール貝を、オリーブオイルやトマトで煮込んだメニューはスペイン料理に多いです。
魚介はどれも高タンパク・低脂肪でダイエット向きの食材。メイン料理はイベリコ豚やチョリソも魅力的ですが、ちょっと食べ過ぎてもOKな魚介を使った料理がおすすめです。
レンズ豆の煮込み
レンズ豆と野菜、チョリソなどを煮込んだ料理。レンズ豆は、脂質が少なく、食物繊維と鉄分が豊富で、ダイエットだけでなく貧血予防にも期待できます。
他にも、スペイン料理では豆を使った料理が多く、サラダやスープなど、ヘルシーなメニューがほとんどです。豆料理はお腹いっぱいになりやすいので、食べ過ぎ予防も期待できそうですね。
ダイエット中は気を付けたいメニュー
パエリア
魚介や肉、野菜と米をスープで炊き込む料理で、スペイン料理と言えばパエリアと言っても良いほどメジャーですよね。
飲み会でご飯ものを食べると確実にカロリーオーバーしてしまうため、避ける方がベターです。ただ、どうしてもの際は量とメニューに気を付けてみましょう。量はシェアして控えめにしておき、パエリアの具材は、お肉ではなく魚介をメインに使ったものを選ぶと良いでしょう。
アヒージョ
オリーブオイルとにんにくで具材を煮込んだ料理です。具材はエビやマッシュルーム、野菜などヘルシーなものが多いですが、バケットがついてくることがほとんどです。
ヘルシーな具材でも、アヒージョは油の使用量が多く、特にきのこ類は油を多く吸ってしまいます。さらにバケットを浸して食べると油の量はかなりのもの。いくらカラダに良いオリーブオイルといっても、とりすぎはNGです。食べる際は油の量に注意し、バケットは控えておくのが良いでしょう。
生ハム
おつまみとしてよく食べられる生ハムですが、低カロリーでもありダイエット向きかと思われますが、塩分が多く食べ過ぎると翌日のむくみの原因になってしまいます。
糖質をエネルギーに替えてくれるビタミンB1が豊富ではありますが、1~2枚程度に控えておくのが良いでしょう。
食事会や飲み会の場面で我慢しすぎると、ストレスで反動が来てしまうことも。おいしくてヘルシーなものを選んで楽しみつつ、うまくダイエットに励みましょう。
また、食事会や飲み会の日の食事記録は大変ですよね。億劫になって、結局そのままになってしまいがちです。
あすけんのメニュー検索で「スペイン料理 コース」と入力するとスペイン料理のコースが登録できます。まずは大まかでもいいので入力して、大体のカロリーを把握することが大事ですよ。
【参考・参照】
文部科学省 食品成分データベース<https://fooddb.mext.go.jp/>(最終検索日:2019/8/1)
【執筆者】
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。
管理栄養士
衞藤敬子