日本のスーパーフード!抹茶の美容効果とは?
近年聞かれるようになった「スーパーフード」という言葉。スーパーフードと呼ばれる食材は栄養のバランスに大変優れ、食品とサプリメントの中間的な食材として位置づけられています。これまでは海外発の食材に目を向けられることが多かったスーパーフードですが、実は日本に根付く食材のひとつである抹茶も「スーパーフード」と呼べる食材のひとつだったのです。
⇒栄養士が解説!話題のスーパーフード5つ
抹茶に含まれる栄養素
抹茶は碾茶(てんちゃ)という茶葉を乾燥させ、茶臼でひいて粉末状にしたもののことを言います。「濃い緑色で粉末状のお茶」の全てが抹茶というわけではなく、碾茶ではない茶葉を使用していたり、緑茶を粉末にしたものであったりと、その他の粉末状のお茶と抹茶とには区別があり、また栄養価も異なってきます。
抹茶にはさまざまな種類のビタミン・ミネラルや、ポリフェノールの一種であるカテキン、さらにはリラックス効果があると言われているテアニンというアミノ酸の一種も含まれています。
⇒知っておくべき!カテキンに期待できるうれしい効果
抹茶に期待できる3つのうれしい効果
1.美肌をサポート
抹茶には美肌作りに欠かせないと言われるビタミンA・C・Eのすべてが含まれています。
茶葉をそのまま粉末にしている抹茶は、これらのビタミンを無駄なく摂取することができます。
2.ダイエット&コレステロールの低下
抹茶に含まれる茶カテキンには、カラダの中の脂肪を分解・消費し、エネルギーに変える働きがあります。また、悪玉と呼ばれるLDL-コレステロールの低下にも効果があり、コレステロールが高めの方の食生活の改善に役立つとも言われています。
これらの働きは特定保健用食品としても用いられているため、ご存知の方も多いかもしれませんね。(※)
3.リラックス効果
見た目の美しさを保つには、心の安定も大切。あまり聞きなれないテアニンという栄養素は、アミノ酸の一種でお茶の「うまみ」の素となっています。さらに、気分をリラックスさせてくれる働きがあるとも言われています。
抹茶のおすすめの飲み方・食べ方
日本では茶道という文化として親しまれてきた抹茶ですが、今では「抹茶ラテ」などミルクと合わせたり甘みを加えたものが若い世代の方にも広く愛されています。
また、最近では海外でも抹茶の人気は高く、「Green tea=Matcha」として世界中のカフェなどでも楽しめるようになってきました。
また、抹茶は飲むだけでなくパンやお菓子、料理などに用いてもおいしく食べることができるので、いろいろなアレンジで試してみてください。
■抹茶塩
できるだけ細かい粒子の塩と抹茶を1:1で合わせます。
天ぷらなどの揚げ物に天つゆの代わりとしてつけたり、茹でたそばにつけて食べてもいつもとは一味違った美味しさで楽しむことができます。
■抹茶チョコレート
ホワイトチョコレート1枚を溶かし、そこへ抹茶大さじ1程度を加えてお好みの形に固め直すだけ。お好みで抹茶の量を調整してもOK。苦みが得意ではないという方におすすめのとり入れ方です。
■抹茶バナナミルク
そのままで栄養価の高いバナナミルクに抹茶をひと匙加えてみましょう。スーパーフード入り・スムージーで一日を元気に過ごせる、朝におすすめの一品です。
栄養価の高い抹茶は内側からの美容には欠かせない食材。
毎日の食事の中に入れて、おいしく活用していきたいですね。
【参考・参照】
消費者庁「特定保健用食品の表示許可 制度について」〈http://www.cao.go.jp/consumer/history/01/kabusoshiki/tokuho/doc/110228_shiryou4.pdf〉(最終閲覧日 2017/11/21)
海外の菜食者(ベジタリアン)に興味を持ちベジタリアニズム発祥の地ともいわれるイギリスへ留学。
国内外で得た菜食に関する知識やスキルを活かしながら「食を通して心もカラダも健康に」をモットーに
料理教室の主宰、商品開発、コラム執筆などを行う。
MY Nutrient
栄養士・フードスペシャリスト
安川 舞由子