かぶ|野菜

晩秋から冬にかけて旬を迎える「かぶ」。この時期に収穫されるものは、より甘みを増し、そのままでも加熱してもおいしく食べられます。かぶの白い根の部分は淡色野菜、葉の部分は緑黄色野菜で、それぞれ違った栄養効果があります。

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かぶの栄養成分と効果

【根の部分に豊富な栄養素】

ビタミンC

強い抗酸化力を持つビタミンCは、老化の原因となる活性酸素を除去します。また、免疫力をアップさせるため、かぶは風邪が流行する季節には欠かせません。

カリウム

体内の余分な水分を排出する利尿作用があります。むくみの改善や高血圧予防などに効果的です。

食物繊維

かぶには、食物繊維が豊富に含まれていて、腸の調子を整える働きがあります。便秘の解消や血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。

 

【葉の部分に豊富な栄養素】

ビタミンA(β-カロテン)

β-カロテンは、体内で必要量な分がビタミンAに変換されます。皮膚や粘膜を強くし、感染症などを予防します。また、優れた抗酸化作用により、免疫力を高めて風邪などを予防する働きもあります。

ビタミンB2

ビタミンB2は脂質をエネルギーにかえる働きがあります。また、皮膚や粘膜を強くし、細胞の再生や皮膚の新陳代謝を促します。

カルシウム

カルシウムの99%は骨や歯に存在し、骨や歯を強くして骨粗しょう症などを予防します。残りの1%は血液などに存在し、筋肉を動かしたり、神経が脳やカラダに信号を送ったりすることに関与しています。

葉酸

「造血のビタミン」と言わる葉酸は、赤血球の形成を促します。胎児の正常な発育を助けるので、妊娠初期の女性や妊娠を希望する女性には積極的にとり入れていただきたい栄養素です。

は赤血球のヘモグロビンの成分になり酸素の運搬を行います。貧血を予防したり、疲労を回復させたりする働きがあります。

 

かぶのおいしい食べ方

根の部分は白くてつやのあるもの、葉の部分はいきいきとシャキっとしているものが新鮮な証拠。葉の付け根の部分が痛んでいないかも注意して選びましょう。

おすすめ調理法

かぶには、アミラーゼという消化酵素が含まれていて、胃もたれや胸やけなど胃の不快症状を改善する働きがあります。このアミラーゼは熱に弱いので、胃の調子が悪い時には、サラダや漬物などの生食がおすすめ。水溶性ビタミンを逃さずとり入れるために、汁ごと食べられるスープやシチューなどにするのもよいでしょう。

また、葉の部分を油で炒めることでビタミンAの吸収率がアップします。ちりめんじゃこなどを一緒に炒めて、しょうゆで味付けをするととってもおいしく仕上がります。

かぶを使ったおすすめレシピ

かぶと湯葉のすり流し汁
かぶの根の部分と葉の部分の両方を使った汁もの。ビタミンAを24.0μgとることができます。

温野菜のごまソースかけ
かぶ・レンコン・ごぼうと食物繊維の豊富な野菜を使っており、食物繊維を5.3gとることができます。

 

かぶは、実よりも葉に栄養が豊富に含まれています。それぞれの味わいを楽しみ、かぶまるごとをいただきましょう。

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