豆苗|野菜

春が旬の豆苗(とうみょう)は、「えんどう豆」の若い葉と茎からなる緑黄色野菜です。発芽したての根付きの若芽、いわゆるスプラウトが豆苗として流通しています。価格が安定していてリーズナブルであり、栄養価が高くさまざまな料理に使うことができます。

pixta_12727430_S

豆苗の栄養効果

豆苗は豆が持つ豊富な栄養成分を受け継いでいるため、緑黄色野菜としてビタミンや食物繊維などの栄養価は葉野菜の中でもトップクラス。野菜の優等生といえます。

β-カロテン

体内で必要な分だけビタミンAに変わります。髪・粘膜・皮膚などを健康に保ちます。

ビタミンC

コラーゲンの生成を助けるので、しみやシワを防ぎ、免疫力アップにもはたらきます。

ビタミンE

若返りビタミンとも呼ばれ「カラダのサビ」と言われる活性酸素を除去して、老化防止に働きます。また、ビタミンEはしみの原因とも言われる過酸化脂質の生成を抑えて健康な肌を保ちます。

ビタミンK

出血した時の血液凝固に必要な栄養素。カルシウムを骨に沈着させる働きもあります。

ビタミンB1

ビタミンB1糖質の代謝を助け、エネルギーを脳に届けることで精神を安定させる働きがあります。

葉酸

血液成分の1つである赤血球を作るために不可欠なのが葉酸タンパク質の合成を助けることで新しい細胞の生成をサポートします。妊娠を望む女性や、妊娠中授乳中の女性は積極的にとり入れたい栄養素です。

食物繊維

便秘を改善したり、血糖値の上昇を緩やかにしたりする働きがあります。

 

100g当たりで比較すると、ビタミンCやビタミンB群はほうれん草の2以上ビタミンAトマトの2倍以上も含まれています。小鉢1個(約60g)を食べると、1食に必要なビタミンA・ビタミンK・ビタミンC・葉酸を確保することができます。

 

 豆苗のおいしい食べ方

サッと炒める

豆苗に多く含まれるβ―カロテンは油に溶けやすい脂溶性ビタミンです。油と一緒に調理すると効率良くカラダにとり入れることができます。

生のままサラダやトッピング

軽く洗ってそのままサラダとして食べられます。シャキシャキした食感と優しい甘さが楽しめます。生でそのまま食べることは、豆苗に含まれるビタミンCが壊れにくい食べ方です。

スープ・汁もの

カサが減り、食物繊維をしっかり摂れる食べ方です。汁のなかに栄養素が溶け込んでいるので、スープごといただきましょう。

 

知っておくと便利!根付き豆苗の再利用法

根付きの豆苗は、2度楽しむことができます。豆の部分より上で刈り採って調理し、豆が残った根の部分は水の入った容器に入れて毎日水の交換をしてあげると、また芽が伸びてきてもう一度収穫することができます。

 

コストパフォーマンスも栄養価も優等生な豆苗、ぜひ献立に利用してみましょう。

ページトップ