唐辛子|調味料・その他

唐辛子はおなじみの辛み野菜です。タカの爪・赤唐辛子・ししとうがらし・万願寺唐辛子などと辛みの程度に差はありますが、いずれも同じ種類でカプサイシンという辛み成分が含まれています。どちらかというと、野菜としてよりもスパイスとして日常的に使うことが多い食材です。

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唐辛子の栄養成分と効果

唐辛子には辛み成分カプサイシンの他、β-カロテンやビタミンCなどのビタミン類が豊富に含まれています。

カプサイシン

■エネルギー消費を促進させる
体内に入ったカプサイシンは、炭水化物や脂肪の代謝を活性化する働きがあり、体脂肪の蓄積を抑える作用があると言われています。ただし、食後のエネルギー消費量の増加は一時的なもの。継続的に適量をとり入れれば、ダイエットに効果的と言えるでしょう。

■血行促進・体温を高める
末梢血管を拡張して血流量を増やす働きがあるとされ、冷えむくみ肩こりの改善が期待できます。

■塩分のとり過ぎを防ぐ
特有の辛味によって料理の味が引き立つため、塩分のとりすぎを防ぎ、高血圧予防につながります。

■胃腸内の殺菌作用・疲労回復
免疫力を増進させる効果があることが認められ、風邪予防などにもよいとされています。

β-カロテン

β-カロテンは強い抗酸化作用で老化の原因となる活性酸素を除去します。粘膜を強化し、カラダの抵抗力を高めて風邪予防肌の乾燥を防ぐことにも役立ちます。

ビタミンC

ビタミンCは、コラーゲンの生成を助ける働きがあるので美肌作りに不可欠の栄養素。免疫力を高めると言われているため、風邪の予防にも効果が期待できます。

唐辛子のおすすめの食べ方

唐辛子の辛味のほとんどが種に含まれているので、苦手な場合は種を除いて調理しましょう。
加熱料理をする際は、油が低温のうちに入れてじっくり熱すると辛みを引き出すことができます。

唐辛子を使ったおすすめレシピ

ブロッコリーとエビの豆板醤いため
低脂肪で高タンパクのエビと、抗酸化栄養素がつまったブロッコリーを使ったレシピ。免疫力をアップするだけでなく、肝臓にも優しい一品。お酒のおつまみにもおすすめです。

ユッケジャンスープ
寒い日はカラダの芯から温まるユッケジャンスープはおすすめ。栄養価が高いだけでなく、代謝も上がるので太りにくいメニューです。牛肉から不足しやすいをチャージできるものポイントです。

小松菜と油揚げの辛味あえ
唐辛子の辛さが、野菜のうま味を引き出します。だしを使って薄味にしても良いでしょう。

 

唐辛子は、唾液や胃液を分泌して食欲を増進する効果や、代謝が上がることでダイエット効果を期待できます。ですが、食べ過ぎは逆効果。胃腸障害を招く可能性がありますので、適量をとり入れるようにしましょう。

 

【参考・参照】
国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所「健康食品」の安全性・有効性情報 トウガラシ属〈https://hfnet.nibiohn.go.jp/contents/detail507.html〉(最終閲覧日:2020/05/25)

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