おかひじき|野菜類

シャキシャキとした食感の「おかひじき」は、見た目が海藻のひじきに似ていたため、このように呼ばれるようになったと言われています。からし和えやサラダなど様々な料理に使える野菜ですが、実際にはどのような栄養と効果があるのか、またおいしい食べ方についてあすけん栄養士がご紹介します。

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栄養成分と効果

ビタミンA

ビタミンAは、皮膚や粘膜の健康維持を助ける栄養素です。不足すると目の角膜や粘膜がダメージを受け、視力が落ちてしまいます。またビタミンAは耐容上限量も定められており、過剰症にも気を付けないといけません。普段の食事では超えることはほとんどありませんが、サプリメントから摂っている人は注意が必要です。

ビタミンK

ビタミンKは血液の凝固に関わるビタミンです。ケガをした時などに、自然に止血するように血液が固まる働きを促進します。骨の形成にも関わり、骨の健康のために大切なビタミンの1つです。さらに、動脈の石灰化を抑える作用もあります。

葉酸

葉酸は、赤血球を作り出す働きがあり貧血を防ぎます。また、お腹にいる赤ちゃんの発育に関わる栄養素で、神経管閉鎖障害の発症リスクを下げるため、妊娠前や妊娠中に積極的に摂るのがおすすめです。最近では動脈硬化の危険因子とされている血清ホモシステインの増加を抑える働きが注目されています。

他にも、カリウムカルシウムマグネシウムビタミンEビタミンCなど様々な栄養素を含んでいます。

おかひじきのおいしい食べ方

おかひじきのからし和え

おかひじきをさっとゆで、水にさらします。水気をきった後、しょうゆとからしと和えて出来上がりです。おかひじきの栽培発症の地と言われている山形県の郷土料理です。すぐに作ることができ、おかひじきにも多くの栄養が含まれているため、副菜の1つにぴったりです。

おかひじきのペペロンチーノ

フライパンにオリーブオイル・にんにく・唐辛子を入れ、香りをつけた後、おかひじきをさっと炒めます。パスタのゆで汁を入れ、乳化させたらパスタとからめて完成です。おかひじきを加えることで、彩りがよくなります。また、タコや桜エビ、ベーコンなども入れるとたんぱく質も摂れるのでおすすめです。

 

春が旬のおかひじきは、もともとは海岸に自生している野草でしたが、現在はハウスなどで栽培されるようになり、長い期間おかひじきを楽しめるようになりました。多くの栄養素が含まれている優秀な野菜です。スーパーで見かけたときは、ぜひ購入してみて、食卓に取り入れてみてはいかがでしょうか。

▼カロリー計算▼
おかひじきのカロリー・栄養素はこちら

 

【参考・参照】
食品成分データベース〈https://fooddb.mext.go.jp/index.pl〉(最終閲覧日:2025/03/23)

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