マカダミアナッツ|種実類

やわらかい食感でほんのり甘く、軽い口当たりのマカダミアナッツ。1~2cm程度のころんとした丸い形が特徴です。

今回はマカダミアナッツに含まれる栄養と効果、おいしい食べ方をご紹介します。

pixta_65776604_S

マカダミアナッツの栄養と効果

マカダミアナッツに含まれる栄養と期待される効果について、とくに含まれる栄養素を中心にご紹介します。

カリウム

マカダミアナッツに含まれるカリウムは100gあたり300mgです。日本人はカリウム摂取量が不足気味のため(※1)、積極的に補いたい栄養素です。

カリウムは体液のバランス調整や、神経の興奮伝達や筋肉の収縮に関わる栄養素です。ほかにもナトリウムを排出する働きがあり、塩分の摂り過ぎを調整したり、血圧を下げたりする働きもあります。

食物繊維

マカダミアナッツに含まれる食物繊維は100gあたり6.2gです。

食物繊維は便の材料となり便秘改善に役立つだけでなく、腸の中で善玉菌のエサとなり腸内環境を整える役割があります。おつまみや間食として手軽に食べられるマカダミアナッツで、手軽に食物繊維を補給できます。

不飽和脂肪酸

マカダミアナッツは、100gあたり76.7gとほかのナッツに比べると脂質の量が多く含まれます。しかし一価不飽和脂肪酸の量はトップクラス

オレイン酸、パルミトレイン酸などの一価不飽和脂肪酸は、悪玉コレステロールを下げてくれる働きがあります。ほかにも、他のナッツ類と比べると少ないもののオメガ6系脂肪酸も含まれ、これは動脈硬化を防いだり、血圧や悪玉コレステロールを下げたりする作用があります。

マカダミアナッツの美味しい食べ方

マカダミアナッツは、ほかのナッツ類に比べると生産量が少なくやや高価なため、ミックスナッツとして食べることが多いでしょう。そのままいただいて間食やおつまみに、または料理やお菓子作りにも使えます。

鶏肉と炒めて中華風の料理に、砕いてサラダのトッピングに。またはクッキーなどの焼き菓子に使ってもおいしくいただけます。

カラダにうれしい栄養素が摂れるマカダミアナッツですが、食べすぎはカロリーオーバーの原因となります。今の食生活にプラスして食べるのではなく、今食べている間食をマカダミアナッツに置き換えるなどして、カロリーオーバーにならない工夫をしつつ取り入れるようにしましょう。

 

【参考・参照】
(※1)厚生労働省 令和元年 国民健康栄養調査<https://www.mhlw.go.jp/stf/newpage_14156.html>(最終閲覧日:2021/01/06)
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)〈https://fooddb.mext.go.jp〉(最終閲覧日2022/6/21)

【執筆者】
これまでに500件以上の指導経験があり、ダイエットや生活習慣病対策はもちろん、妊婦から高齢者まで幅広い指導を経験。栄養指導、レシピ制作、栄養教室や料理教室開催などのスキルと知識を生かし、あすけんではコラム執筆やオンラインカウンセリングを担当。

広田 千尋

管理栄養士
広田 千尋

ページトップ