ドラゴンフルーツ|果物

鮮やかなピンク色の外皮が目を引くドラゴンフルーツ。正式な名前はピタヤといいます。外皮がウロコ状になっていることからドラゴンフルーツと呼ばれ、東南アジアの国々でよく食べられている南国の果物です。

ドラゴンフルーツは数種類あり、ホワイトピタヤ、レッドピタヤ、ピンクピタヤ、イエローピタヤなど外皮の色や果肉の色が異なります。日本国内では沖縄県や鹿児島県での栽培が盛んで、スーパーなどでも見かけるようになってきました。今回はドラゴンフルーツの栄養とその効果についてご紹介します。

Dragon Fruit, Pitaya fruit on isolated

ドラゴンフルーツの栄養成分と効果

カリウム

カリウムは、細胞の中と外の浸透圧やPHを正常に保つ他、筋肉の収縮にも関わっています。カリウムはナトリウムの濃度が高いとカラダの外へ排出させるため、食塩の摂りすぎによるむくみや、血圧を下げる作用があるとされています。

マグネシウム

マグネシウムは野菜や精製していない穀類・種子などに含まれます。体内では2/3が骨に存在しており、カルシウムやリンとともに大切な骨の構成成分です。そのほか、体内で酵素の働きを活性化したり、神経伝達や筋肉の収縮に関わっています。ストレスがあったりアルコールカフェイン入り飲料を飲んだ際にはマグネシウムを消費するため、意識して野菜や種子類をとるようにしましょう。

リン

リンは、カルシウムとともに骨を作ったり、細胞膜やDNAなどの構成成分となります。肉や魚、大豆などに広く含まれるミネラルです。

ベタシアニン(ポリフェノール)

果肉が赤いドラゴンフルーツ「レッドピタヤ」にはポリフェノールの一種であるベタシアニンが豊富に含まれています。ポリフェノールは、主に活性酸素を消去する抗酸化作用を持ち、それ以外にも血管を強化したり、目の機能改善、老化防止などそれぞれの種類が独特の機能を持っています。
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葉酸

葉酸はその名の通り、野菜や豆、海藻など植物に広く含まれるビタミンです。造血作用や皮膚や粘膜を強くする働きを持ち、アミノ酸や核酸の代謝に関わる栄養素です。
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食物繊維

食物繊維は水に溶ける水溶性食物繊維と、水に溶けない不溶性食物繊維に大きく分けられます。腸内環境を整えたり、便秘を予防・改善したり、血糖値の急上昇を抑えるなど大切な働きをしています。

ドラゴンフルーツの美味しい食べ方

ドラゴンフルーツは追熟しない果物なので新鮮なものを選びましょう。皮が張っていて、ウロコのような部分が萎びていないかどうかがポイントです。トゲトゲした見た目ですが、触ると柔らかく、痛くありません。

切り方

縦に半分にカットすると、みずみずしい果肉とその果肉全体に散らばる黒ゴマのような種が現れます。そのままスプーンで果肉をすくって食べても良いですし、さらに半分にカットし、くし形のようになったところを端からナイフを入れて皮を外し、一口大にカットしてフォークで食べる方法もあります。

食べ方

そのまま食べる以外の食べ方としては、フルーツサラダにしたり、スムージーにして飲むのもおすすめです。

 

ヘルシーで栄養も豊富なドラゴンフルーツ。美容と健康に良いスーパーフードとしても話題です。まだ食べたことのない方は、見かけたらぜひ手にとってみてくださいね。

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化粧品ブランドに14年間勤務後、からだの内側からも美容や健康をサポートしたいという思いから栄養士の資格を取得。

現在はあすけん栄養士としてコラム執筆やオンライン栄養カウンセリングを担当。

多田 綾子

栄養士
多田 綾子

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