からし菜|野菜
アブラナ科の野菜でピリッとした辛みが特徴の「からし菜」。美肌作りに効果のあるビタミンCや骨を強くするカルシウムなどが豊富に含まれています、そこで、からし菜の栄養成分やおいしい食べ方についてあすけん栄養士がご紹介します。
からし菜の栄養成分と効果
β-カロテン(ビタミンA)
皮膚や粘膜を健康に保つ働きがあり、肌のかさつきや風邪を予防する効果が期待できます。また、抗酸化作用があり、老化を予防する働きがあります。
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ビタミンC
からし菜にはほうれん草の1.8倍もビタミンCが含まれています。美肌作りに欠かせないコラーゲンの生成を助けます。また、ストレスを感じた時に抵抗してくれる抗ストレスホルモンの合成にビタミンCが必要なので、ストレスを感じやすい方にはぜひ毎日とり入れてほしい栄養素です。
カルシウム
ほうれん草の2.9倍ものカルシウムが含まれています。骨や歯を強くし骨粗鬆症を予防することで良く知られている栄養素です。その他に、神経の伝達や筋肉の収縮を正常に保つ働きがあります。
葉酸
「造血ビタミン」と呼ばれ、赤血球を作り出して貧血を予防しますとされています。また、妊娠している方には欠かせない栄養素といわれており葉酸をしっかりと摂ることで、赤ちゃんの正常な神経管の発育につながり、先天異常の予防が期待できます。
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グルコシノレート
グルコシノレートはアブラナ科の野菜に含まれています。調理や咀嚼によって細胞が破壊され、細胞内に含まれている分解酵素によりイソチオシアネートに変化します。(※)イソチオシアネートには、食欲増進作用や抗がん作用があるといわれています。
からし菜のおいしい食べ方
購入する時は葉の色が濃い緑色で葉先まで元気なもの、切り口がみずみずしいものを選びましょう。お浸しや漬物、炒め物にするとおいしく食べることができます。
おすすめレシピ
■からし菜のごま和え
茹でたからし菜を流水で冷やしてかたく絞ります。砂糖・しょうゆ・ごま・ごま油であえて完成です。さっと作ることができ、からし菜のピリッとした味が楽しめる一品です。
■からし菜炒め
からし菜と豆腐・ツナを炒め、塩・こしょう・しょうゆで味を整えます。
からし菜に含まれるβ-カロテンは脂溶性なので油と一緒に摂ることで吸収率がアップします。
またからし菜の種は粉からし・ねりからし・粒マスタードとして使われます。からし菜の種類によって和からしと洋からし(マスタード)に分けられます。
栄養価も高いからし菜。見かけた際は食卓の彩りにぜひ活用してみてください。
▼カロリー計算▼
⇒からし菜のカロリー・栄養価はこちら
【参考・参照】
(※) 長田早苗 秋から冬に市販される日本産アブラナ科野菜のグルコシノレート組成および含有量 日本食生活学会誌 Vol.25 (2014) No.2 p.121-130
〈https://www.jstage.jst.go.jp/article/jisdh/25/2/25_121/_pdf/-char/ja〉