舞茸|きのこ
舞茸という名前の由来には諸説あり、その形がまるできのこが舞っているように見えることから名づけられたという説や、かつては大変希少価値の高いきのこで、見つけた人が舞って喜んだ、という説などがあります。今や身近で見慣れた存在となった舞茸ですが、舞茸の持つ栄養素や美味しい食べ方についてお伝えしていきます。
舞茸の栄養成分と効果
ナイアシン
ナイアシンは食事から摂った三大栄養素(炭水化物・脂質・タンパク質)をエネルギーに変える際に補酵素として働くビタミン。
また、お酒を飲んだ際に体内にできる「アセトアルデヒド」という物質の分解をサポートする働きも持っています。お酒があまり強くないという方は、お酒の席ではナイアシンを多く含むものをおつまみとして選ぶように意識していきたいですね。
ビタミンD
きのこ類全般に多く含まれるビタミンDは骨にカルシウムを沈着させる働きがあります。
そのため、カルシウムを摂る際はビタミンDも合わせて摂るとより効率よく骨を健康にすることができます。
ビオチン
ビオチンはビタミンB群の一種で皮膚や髪、爪などを健やかな状態に維持してくれるよう作用します。とりわけ、皮膚の健康を保つ上で欠かせないビタミンとして重要とされています。
⇒美肌や健康の味方!ナッツに含まれる栄養成分
銅
ミネラルの1つである銅は、鉄から赤血球が作られる際に必要となり、貧血予防には欠かせない栄養素。
貧血予防のためにと鉄を一生懸命摂っていても、銅の摂取が不足していると赤血球が上手く作られず鉄の吸収率は下がってしまいます。
さらに、銅と鉄はもともと体内での吸収率があまり良くない栄養素のため、不足することの無いよう日々の食事で意識的に摂っていきたいですね。
⇒貧血や鉄不足でお悩みの方に!栄養士が教える上手な鉄補給のポイント
舞茸のおいしい食べ方
スーパーなどでパックに入って売られている舞茸は石づきが除かれた状態のため、全て食すことができます。下の白い部分は少し薄めに切るとやわらかくなり、食べやすくなります。
おすすめレシピ
■舞茸と新玉ねぎの味噌汁
やわらかい舞茸と新玉ねぎの甘みで、気持ちがホッとする味噌汁です。
■里芋と舞茸の炊き込みご飯
ダイエットにぴったりな炊き込みご飯です。
具材は季節に応じてアレンジしてみても♪
■舞茸のガーリックバター・ソテー
舞茸とバターの相性は抜群!フライパンにバターを熱し、刻んだニンニクを炒め、手でさいた舞茸を加えて炒めます。
醤油・ブラックペッパーで味を調えれば完成の簡単レシピです。
クセがなく食べやすいだけではなく、栄養も満点な舞茸。
さまざまな料理に合うので、いろいろなアレンジで楽しんでみてくださいね!
海外の菜食者(ベジタリアン)に興味を持ちベジタリアニズム発祥の地ともいわれるイギリスへ留学。
国内外で得た菜食に関する知識やスキルを活かしながら「食を通して心もカラダも健康に」をモットーに
料理教室の主宰、商品開発、コラム執筆などを行う。
栄養士・フードスペシャリスト
安川 舞由子