しいたけ|きのこ
だしとして活躍する「干ししいたけ」も、ジューシーで肉厚な「生しいたけ」も、そのどちらも和食料理には欠かせない食材。今回はおいしさだけではなく、栄養もたっぷりつまったしいたけの魅力をお伝えします。
しいたけの栄養成分と効果
ビタミンD
生しいたけもビタミンDを豊富に含みますが、ビタミンDは日光によって増えるため干ししいたけはビタミンD含有量がさらに多くなります。ビタミンDは骨にカルシウムを沈着させる働きがあるため、カルシウムを摂る際はビタミンDも合わせて摂ることをおすすめします。
⇒妊娠中に必要な栄養素No.1!牛乳嫌いでもカルシウムを補うコツ
リジン
必須アミノ酸の1種であるリジンは、疲労回復や成長促進といった働きを持っているため、スポーツをしている方や育ち盛りのお子さんには欠かせない栄養素。また、リジンもビタミンDと同じく生しいたけより干ししいたけの方が含有量が多くなっています。
パントテン酸
パントテン酸はビタミンB5とも呼ばれ、炭水化物・タンパク質・脂質をエネルギーに変える際にサポートする働きを持っています。他にもストレスの緩和や免疫力をUPさせる効果も期待できます。これまであまり聞きなじみがない栄養素かもしれませんが、健康を支える影の立役者となる大切なビタミンのひとつです。
食物繊維
しいたけだけでなく、きのこ類全般に多く含まれる食物繊維。便のかさを増し排便を促す働きや大腸がんの予防、またコレステロールの低下作用にも期待ができます。
⇒栄養士おすすめ!便秘解消・便秘対策の食事★まとめ
しいたけのおいしい食べ方
しいたけは洗うと香りが落ちたり水っぽくなってしまうため、洗わず調理しましょう。汚れが気になる場合は、固く絞ったふきんなどで拭き取る程度でOKです。また、しいたけは軸も食べることができるので、上手く調理に用いましょう。
おすすめレシピ
■しいたけとお麩のおすまし
わかめとしいたけ、Wのうまみがたっぷりなすまし汁です。
■ブロッコリーとしいたけのみそ汁
ちょっと変わり種のみそ汁です。いつもの食卓にアレンジを加えたいときにぜひ!
■しいたけのブルーチーズ焼き
生しいたけの軸をとり、裏返した部分に2cm角程に切ったブルーチーズを乗せます。
オーブントースターで5,6分焼き色がつくまで焼いたら完成です。
うまみだけではなく、栄養も満点なしいたけ。皆さんもいろいろなアイデアでしいたけを楽しんでくださいね。
海外の菜食者(ベジタリアン)に興味を持ちベジタリアニズム発祥の地ともいわれるイギリスへ留学。
国内外で得た菜食に関する知識やスキルを活かしながら「食を通して心もカラダも健康に」をモットーに
料理教室の主宰、商品開発、コラム執筆などを行う。
MY Nutrient
栄養士・フードスペシャリスト
安川 舞由子