メロン|果物

みずみずしくコクのある甘みと芳醇な香りを持ち、果物の王様とも呼ばれるメロン。ナトリウムを排出するカリウムが豊富でむくみ解消を期待できるほか、抗酸化作用の高いβ-カロテンも含まれ、ビタミンCとともに美肌のためにうれしい栄養素を含んでいます。妊婦さんにとって大切な栄養素である葉酸も比較的多く含む果物です。メロンの栄養成分と効果、おいしい食べ方についてご紹介します。

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メロンの栄養成分と効果

1/8個(84g)で38kcal、1/6個(123g)なら55kcalと果物の中ではカロリー控えめ。ダイエット中でも安心ですね。

カリウム

メロンにはスイカの3倍のカリウムが含まれています。(※1) カリウムは人間の細胞の内側にあり、細胞の外側にあるナトリウムの濃度差による浸透圧やPHを正常に保つ働きを持つ必須ミネラルの一つです。塩分を摂りすぎた時など、体内の余分なナトリウムをカラダの外に排出する働きをするのがカリウムです。カリウムを含む野菜や果物を摂ると、利尿作用によってむくみの解消につながります。

β-カロテン(赤肉メロン)

メロンには、アンデスメロンのように果肉の色が薄い緑色のものと、夕張メロンのようにオレンジぽい赤色のものがあります。赤肉種はビタミンAの元となるβ-カロテンが豊富で、可食部100gあたりに3600μgと緑肉種の25倍量が含まれています。(※1)ビタミンAは、目の機能や皮膚や粘膜を健康に保つビタミンで、老化の原因と言われる活性酸素を消去する働きもあります。
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葉酸

造血作用があり、DNAや細胞分裂に大切な働きをする栄養素。皮膚や粘膜を強くしたり、妊娠を計画されている方や妊娠中の方は赤ちゃんの脳神経を作るために積極的に摂ると良いとされています。野菜類や・海藻・肉類ではレバーに多く含まれていますが、果物にも含まれています。
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メロンのおいしい食べ方

ハウス栽培のメロンは1年を通して出回っていますが、露地ものは4月〜8月にかけて多く出荷されます。熟しているかどうかの判断はプロでも見極めが難しい、と言われていますが、持った時にずっしりと重みを感じてお尻の部分を押した時に弾力を感じるくらいが良いそうです。夕張メロン、アンデスメロンなどは、皮に入った網目が細かく均一なものの方が甘みが強いとされています。また、香りも重要でメロンの香りがでいているものを選びましょう。

メロンは収穫後、追熟させて食べる果物です。まだ固くて香りが弱いものは冷蔵庫に入れず常温で保存すると良いでしょう。食べる2〜3時間前から冷蔵庫に入れて冷やすと美味しくいただけますよ。

メロンはそのまま食べる以外にも、メロンに生ハムを乗せ、オリーブオイルをかけていただく「メロンジャンボン」という前菜にしても、楽しみ方が増えますね。食べきれない時は一口大にカットして冷凍保存する方法も。冷凍庫から出してすぐ食べるとシャーベットのように冷たく、さっぱりとした間食としていただけます。

 

間食やデザートにもぴったりなメロン。ちょっとしたご褒美に、お菓子やアイスクリームではなくメロンを選んでみるのも良いかもしれませんね!

▼カロリー計算▼
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【参考・参照】
(※1) 文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)〈https://fooddb.mext.go.jp〉(最終閲覧日2023/11/15)

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