牛乳|乳製品
牛乳はカルシウム源となる重要な食品であり、昔から多くの家庭で親しまれてきました。タンパク質やビタミン・ミネラルなど、カラダに必要な栄養素がほとんど含まれているバランスのよい食品で、加熱をしても栄養価に変化がないため、料理にも大活躍します。
牛乳の栄養成分と効果
タンパク質
タンパク質は人間のカラダの約20%を占め、筋肉や血液を作る重要な栄養素です。 酵素などの生命を維持するために欠かせない成分となり、エネルギー源として使われることもあります。
脂質
脂質はカラダの細胞膜の成分やホルモンの材料になっています。 とりすぎは肥満や生活習慣病の原因となってしまいますが、不足は脂溶性ビタミンの吸収低下、肌荒れ、体温の保持機能の低下などを招きます。私たちが生きていく上では必要不可欠の栄養素です。
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カルシウム
カルシウムは歯や骨を形成している栄養素。 体内のカルシウムのうち、99%は歯や骨に存在していますが、残りの1%は止血をするために使われたり、筋肉の収縮に関わったりしています。
リン
リンはカルシウムとともに歯や骨を作る成分で、筋肉や脳・神経にも含まれ、エネルギーを作り出すサイクルにも欠かせない栄養素です。
ビタミンB2
ビタミンB2は皮膚や粘膜の健康を維持します。
またエネルギー代謝の中心的な役割を果たす水溶性ビタミンの1つとして、特に脂肪をエネルギーとして利用する際に必要な栄養素です。
ビタミンB12
ビタミンB12は葉酸とともに赤血球の中におけるヘモグロビンの生成を助けています。そして、神経の機能維持の働きもあります。
パントテン酸
パントテン酸は水溶性ビタミンの一つです。 炭水化物・タンパク質・脂質の代謝やエネルギー産生に欠かせないコエンザイムAの酵素の成分となります。また、コレステロールやホルモンの合成にも関わっており、皮膚や粘膜の健康を保つ働きもしています。
牛乳のおいしい飲み方
実は、カルシウムは体内に吸収されにくい栄養素の一つ。しかし、牛乳に含まれているカルシウムは吸収率の高いカルシウムとなっています。そのため、他の食品に含まれるカルシウムも牛乳と一緒にとることで吸収されやすくなります。
また、牛乳を飲むとお腹がゴロゴロとする「乳糖不耐症」は、牛乳に含まれる乳糖が腸で吸収できないために起こります。乳糖不耐症の人は、人肌に温めた牛乳を少しずつ飲んだり、コーヒーや紅茶などに少量混ぜたりしてとり入れるとよいでしょう。
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おすすめレシピ
■白身魚とほうれん草のグラタン
ほうれん草はカルシウムが豊富な野菜。ビタミンDやタンパク質と合わせてとることで、さらにカルシウムの吸収率をアップさせましょう。
■ブロッコリーとエビのミルク煮
色鮮やかな組み合わせで食べるのが楽しくなります!コレステロールの吸収を抑える食物繊維や、コレステロールを下げる効果のあるタウリンと組み合わせて健康管理もバッチリ。
牛乳は私たちにとって身近な食材。活用しやすいだけではなく、カラダにうれしい栄養素がたくさん含まれています。カルシウムの吸収率をアップさせる食品と組み合わせて、毎日の食事にとり入れてみましょう。