百合根|野菜

お正月料理や懐石料理などに使われることが多い百合根。もともとは中国から伝わった伝統野菜で、咳止めなどの生薬としても利用されてきました。百合根の栄養成分とその効果、おいしい食べ方についてご紹介します。
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百合根の栄養成分とその効果

カリウム

カリウムは、心臓・筋肉の機能を調整する働きをもつミネラルです。また、体内の余計なナトリウムを排出して血圧を下げる働きや、体内の水分量を整える働きもあります。
百合根100gに含まれるカリウム量は740㎎。その含有量は野菜類のなかでもトップクラスで、むくみ緩和に役立ちます。
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葉酸

葉酸は、新しい赤血球を作るのに必要なビタミンで、貧血の予防に役立ちます。おなかの赤ちゃんが健康に育つために欠かせない栄養素でもあり、妊娠前~妊娠中の女性は積極的に摂る必要があります。

食物繊維

食物繊維には、水溶性食物繊維と不溶性食物繊維があり、便秘の解消にはこれらをバランスよくとり入れることが大切です。百合根は両方の食物繊維を含んでいて、便秘が気になる人におすすめの野菜です

グルコマンナン

血糖値を下げる作用や血液中のコレステロールを低下させる効果があり、ダイエットに有効とされています。また、胃の中で水分を吸収して膨らむ性質があり、満足感が得やすくなります。(※1)

百合根のおいしい食べ方

百合根を買うときは、白くて張りがあるものを選びましょう。紫がかったものは苦みが強いものがあるので避けた方が無難です。
花びらのように重なり合った鱗片を1枚ずつはがして使います。

保存方法

おがくずに入った状態なら冷蔵庫で1ヶ月ほど保存できます。水で洗った百合根は早めに使い切るか、鱗片をはがし、茹でたり蒸したりしてからラップに包んで冷凍しましょう。

下ごしらえ

1.百合根の周りについたおがくずや汚れを水で洗い流す。
2.百合根の底の芯を包丁でえぐり取り、鱗片をはがしやすくする。
3.1枚ずつ鱗片をはがし、1~2分ほどさっと茹でる。

おすすめ調理法

百合根は、火の通りが早いという特徴があり、上手に使えば調理時間の短縮につながります。シチューやスープの仕上げに加えるとじゃがいものようなホクホクとした食感が楽しめます。
朝食や遅い時間の夕食などに、茹でた小豆と百合根を加えたお粥がおすすめです。不足しがちな栄養素を補いつつ、摂取カロリーを低めに抑えることができます。
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百合根の旬は晩秋~冬。クセがない野菜なので、和・洋・中とさまざまな料理にプラスしてホクホクとした風味を楽しんでくださいね。

▼カロリー計算▼
百合根のカロリー・栄養素はこちら

 

【参考】
(※1) 厚生労働省「統合医療」情報発信サイト グルコマンナン
〈http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail576.html〉(最終閲覧日2016/12/04)
北海道立衛生研究所 生薬としての芍薬、牡丹、百合、芍薬
〈http://www.iph.pref.hokkaido.jp/charivari/2007_10/2007_10.htm〉(最終閲覧日2016/12/04)
福山市医師会 健康レシピ vol.82 ゆりね
〈http://www.fmed.jp/cnt/kenkou/recipe/konyasai/yurine.html〉(最終閲覧日2016/12/04)

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