市民の方々一人ひとりが健康づくりに意識を向けて、行動につながる取り組みを【あすけんBCインタビュー】
連載 あすけんBLUEサークルインタビュー
あすけんBLUEサークルインタビューでは、ダイエット目的だけではないあすけんの活用についてご紹介をしています。あすけんBLUEサークルメンバーへのインタビューをはじめ、医療機関でのあすけんの活用や管理栄養士さんのお話などを皆さんに共有していきます。
ご紹介:埼玉県 深谷市保健センターご担当 管理栄養士 吉田様、保健師 権田様
天気の良い5月某日、あすけんスタッフは自然豊かな埼玉県深谷市保健センターへ訪問し、市の健康施策担当の吉田様、権田様にお話を伺いました。
深谷市では、市民の健康増進のため、2020年度からあすけんを導入されており、2024年度もあすけんを活用した健康づくり事業「もっと健康になろう★ふかやby ヘルスupアプリ」を実施することになりました。
深谷市ホームページ:https://www.city.fukaya.saitama.jp/
地域通貨「negi(ネギ―)」を通じた健康課題解決の取り組み
――深谷市の健康づくり事業「もっと健康になろう★ふかやbyヘルスupアプリ」であすけんを導入いただきありがとうございます。この取り組みは「ネギーチャレンジ」の一つとお聞きしましたが、「ネギ―チャレンジ」とはどんなものなのでしょうか。
深谷市には「negi(ネギー)」という地域通貨があります。この地域通貨negiはアプリとカードタイプがあり1negi=1円で換算し、対象の店舗で買い物をすると通常1%が還元されます。ほかにも、地域の健診や協賛店などでポイントをためてnegiに交換することもできます。
「ネギーチャレンジ」 は、地域の課題解決のための「チャレンジ」を設定し、市民の皆さまに参加して取り組んでもらって目標を達成すると、negiがもらえるというものです。
これまで行ったチャレンジには、投票率の結果(順位)に応じてnegiの還元率が上がる「選挙の投票率アップ大作戦」や、深谷市へのふるさと納税寄付額が県内1位になったら還元率が上がる「特産物PRでふるさと納税額アップ大作戦」などがあり、多くの方に参加いただいています。
そして、今年2024年度のネギーチャレンジのテーマは「健康」です。実施期間中、あすけんを使って食事記録を行いながら、決められた目標を達成すると最大1,500negiをゲットすることができます。
地域通貨negiがあることで、市民の皆さんが健康課題などをはじめとする地域の課題解決のために、自然と行動をしやすくなるきっかけづくりに役立っています。
――簡単に参加ができて地域通貨のポイントまでもらえるとなると、お得に感じますね。参加したいと思っていただけそうです。市内にはこの取り組みに参加している店舗・施設がたくさんあり、negiは私たちの想像以上に市民の皆さまに浸透しているようでした。
深谷市の健康課題
――健康施策にとても力を入れているようにお見受けしますが深谷市の健康課題はどんなところであると考えていますか?
以前よりも働き盛り世代に高血圧の方が増えています。また糖尿病予備軍の方も多くいらっしゃいます。(埼玉県内で比較したところ深谷市は特にそのような傾向にあるとのこと。)
このあたり(深谷市)のような郊外になると、どこへ行くにも車を使います。心がけて身体を動かさないと運動不足になりがちです。
また、昔からの食文化も背景の一つとして考えられるのではないかと思います。埼玉県北部は昔から農業を営む方が多く、屋外での力仕事の後に味の濃い食べ物を食べていたこともあり、味付けは濃いめが好まれ、郷土食でもあるうどんを好み、汁を飲み干す傾向もあります。
昔より生活の中で身体を動かす機会が少なくなったことで、糖質(うどん)・塩分(味濃いめ)などの影響が出やすくなっているのかもしれません。
市からのあすけん提供後もそのままアプリ継続利用でモチベーションを維持!
――2020年度から継続しての採用ありがとうございます。初年度にあすけんを採用していただいたのは、どのような点がポイントとなったのでしょうか?
決め手は、AI栄養士「未来さん」のアドバイスコメントの内容や、使い勝手の良さです。私たちも実際にいくつかアプリを使ってみて、あすけんなら食事の改善につながるのではないかと感じました。
また、以前の健康づくり事業において、希望者の方には3か月間あすけんを使っていただいたのですが、実際にあすけんを使った方から「もっと続けたい」というお声もいただいています。あすけんとは別のサービスでは、市からのアプリ提供が終了した後は、ご自身のアカウントを一度リセットしなくてはならず、それまでの記録を残したまま、継続して利用ができないということがありました。また新たにアカウントを作り、記録をし直さなくてはならないとなると、若干モチベーションも下がってしまいますよね。
あすけんの場合、継続を希望される方はそのままのアカウントで利用できるというところがとても良い点だと思います。
毎日の食事内容を見える化して楽しく食事の改善を
――中心となる参加者はどのような方が多いのでしょうか?
40代~50代の女性が中心です。食事に関心を持たれるのは女性が多いように思います。昨年度の参加者の中にはチャレンジ期間(3か月間)の間に5kgの減量に成功した方もいらっしゃいました。
一般的に、食生活の改善を行いたいと思っても、どうしたらよいか方法が分からなかったり、体重や体調に変化を感じられずにやめてしまうという経験をされる方もいらっしゃるのではないでしょうか。 あすけんでご自身の食事内容を見える化し、AI栄養士未来さんからのアドバイスを受けることで、毎日の食事を健康的なものにしたい、食事のメニューのバリエーションを増やしたい、的確なアドバイスがほしいという利用者の方のご希望にお答えできているように思います。
利用後の市民アンケートを見ても、参加した方は楽しみながら確実に効果を感じられていますし、2020年度からの導入で私たちも毎年効果を実感しています。
妊婦さんと赤ちゃんの健康づくりも目指す
――昨年度からは、 一般の方々に加えて妊娠期の方々にも参加していただき、妊産婦向け食事アドバイスコース「あすママコース」 の利用もできるようにされました。これは、どのような理由で導入をされたのでしょうか?
現在、深谷市で産まれる赤ちゃんに低体重児が多い傾向があることや、妊婦さんご自身の体重が極端に少ないか極端に多いという傾向も見受けられていますので、そこを解決していければよいと考えています。
妊娠中の食事や必要な栄養についてはあまり詳しく知らない妊婦さんもいらっしゃるので、お母さんになる方はもちろんのこと、産まれてくる赤ちゃんのためにも一緒に食事を意識していければ、そのような課題の改善を目指せるということであすママコースの導入を決めました。
本当は妊娠するもっと前から毎日の食事や、栄養について気にかけている必要があるのですが、そこはまた別の施策が必要ですね。
――最後に、メッセージをお願いいたします。
中学生 までは給食があるので、毎日の食事の栄養バランスについて家庭以外の場所でも栄養士さんが気を配ってくれる環境がありますが、給食がなくなった高校生以降についても本当は栄養バランスについて、もっと気にすべきではないかと感じています。
大学生、社会人とライフステージが変わるにつれ、食事内容も自分次第で自由になるので、お菓子を食べる量や自己流のダイエットなど、栄養に関する問題がたくさん出てきます。そこをなんとかしたい、と考えて、市民の方々一人ひとりが健康づくりに意識を向けて、行動につながる取り組みを目指していきたいと考えています。
ご協力ありがとうございました!
吉田さんが熱い栄養士魂で語ってくださったのがとても印象的でした。そんな市民の健康を心から願う吉田さん、権田さんにあすけんを選んでいただけてとても光栄です。ぜひ引き続き市民の皆様の健康に貢献できたら嬉しいです。吉田さん、権田さん、ありがとうございました。
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