1カ月で美肌実現!栄養士が教える食事と生活の改善リスト
肌には古い細胞から新しい細胞へと生まれ変わる約1か月のサイクル、ターンオーバーがあります。このターンオーバーに合わせて食事と生活スタイルを見直すと、肌トラブルの改善が期待できます。
肌本来の美しさを取り戻すため、今日から食事と生活の改善リストを実践し、1か月後に美しい肌を手に入れましょう。
美肌を作る食事習慣
肌の新陳代謝を活性化し、美肌を作っていくためには、炭水化物・タンパク質・脂質・ビタミン・ミネラル・食物繊維を日々の食事でとり入れることが大切です。特に肌を構成するタンパク質と、タンパク質の代謝を促すビタミンB群は欠かさずとり入れましょう。
食事のとり方
食事は1回にまとめてとり入れるとカラダに負担をかけてしまい、消化吸収が追い付きません。1日3度の食事に分けて栄養補給すること、バランスよく摂取することが重要です。
食事の基本スタイル
【ご飯(又はパン・麺類)+汁物+おかず2~3品】を目安にして、タンパク源の魚・肉・豆類・卵と野菜をたっぷり摂れるメニューを。化学調味料や食品添加物など肌に負担をかける成分を多く含む外食はなるべく控え、手作りのものから肌に必要な栄養素をとるようにします。
揚げ物は出来たてを食べるようにし、劣化した油を使ったものは避けましょう。
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便秘改善
肌は腸の健康状態と関連しています。そのため、腸内環境を整えてカラダに溜まった老廃物を排泄することが大切です。
腸に住む善玉菌と悪玉菌のバランスを整えるよう、乳酸菌やビフィズス菌などの善玉菌を含む発酵食品、乳酸菌のエサとなるオリゴ糖、腸内の老廃物を集めて便通を促す食物繊維が豊富な食材を意識的に摂るようにしましょう。
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■おすすめ発酵食品:納豆・味噌・ヨーグルト・きのこ・漬物・キムチなど
■食物繊維が豊富な食材:根菜類・ドライフルーツ・きのこ・海藻・雑穀・玄米など
適度な運動
有酸素運動
ウォーキングやジョギングなどの有酸素運動は心肺機能が高まり、血行が良くなります。カラダのすみずみにまで栄養と酸素が送られると、肌にたまった老廃物の回収・排出がスムーズに行われるようになります。また、適度に汗をかくことによって皮脂線と汗腺が活性化され、老廃物を排出して肌のバリア機能を高めます。
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筋力トレーニング
筋力トレーニングは皮膚をささえる筋肉をきたえて、肌に張りをもたらします。また、筋力がアップすると成長ホルモンの分泌が活性化し、肌のターンオーバーのサイクルが整ってきます。
特別な運動でなくても、通勤や家事の合間に歩く歩数を増やしたり、エレベータやエスカレータを使わず階段を利用したりするなど、カラダを動かす頻度を増やしていきましょう。
質の良い睡眠を
睡眠は傷んだ肌を修復する大切な時間。カラダの疲れの回復に必要な睡眠時間は6~7時間ですが、人それぞれ快適に感じる睡眠時間は異なります。自分に合った適切な睡眠時間を見つけ、良質の睡眠を得ることが大切です。
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肌は食べたものと生活習慣によって作られます。肌を構成する栄養素をとり入れ、その栄養素を上手に活用できるカラダの土台を作ることが大切です。毎日の積み重ねが綺麗な肌を作り出しますので、今日からさっそく食事と生活の改善リストを参考に実践してくださいね。
【執筆者】
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。
管理栄養士
衞藤敬子