忙しい人にこそおすすめ!「インターバル速歩」でダイエット
近年、ダイエット結果や若返り効果が得やすい運動法として注目される「インターバル速歩」。信州大学の能勢博教授らが、中高年者の健康増進の目的で開発した歩行法です。多忙で運動の時間がとれなかったり、運動が続かなかったりする人でも続けやすいという声が多く聞かれる、この新しい運動法について解説します。
若返り効果も!インターバル速歩のメリット
インターバル速歩は、3分間ずつの早歩きとゆっくり歩きを1セットにして5回行い、週に4日を目標に続けるのが基本です。この、緩急をつけた「ややきつい」と感じる運動が、ダイエット効果をもたらすポイント。6200人の中高年者を対象にした実証実験では、継続によって以下のメリットが得られることが分かっています。
体力がアップして若返りを実感
人間の体力は20代をピークに年齢を10歳重ねるごとに5~10%減っていきます。
しかし、中高年者(平均年齢65歳)を対象に行った検証では、5ヶ月のインターバル速歩で脚の筋力や心肺機能の向上がみられ、体力的な若返り効果があることが分かりました。もちろん、運動習慣のない若い人にとっても、アンチエイジング効果が期待できます。
筋力の向上でスラッとしたカモシカ脚に
運動不足やデスクワークで座りっぱなしの生活を続けていると、膝上・ヒップ・太ももの筋肉がたるんでしまいがち。
インターバル速歩が筋肉に与える影響を調査したところ、脚の曲げ伸ばしをする筋力が向上し、脚やヒップがきゅっと引き締まるという結果が得られています。個人差はありますが、2~4ヶ月でヒップが引き締まったとの報告もあるそうですよ。
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基礎代謝量を増やし痩せやすいカラダに
インターバル速歩で使われる脚の筋肉は、カラダ全体の60%に相当します。多くの筋肉をリズミカルに動かすこの運動は、200kcalくらいエネルギーを消費することができ、体脂肪の燃焼を助けます。また、しっかり筋肉が鍛えられることで基礎代謝量が大きくなり、痩せやすいカラダに変わっていきます。
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飽きにくく続けやすい
ずっと同じペースで歩いていると、だらだら歩きになることや、飽きてしまうことがあります。一方、メリハリがあってリズムがつかみやすいインターバル速歩は挫折してしまう人が少ないとの調査結果が出ています。
インターバル速歩のダイエット効果を上げるポイント4つ
- 背筋を伸ばして姿勢よく歩く
- 筋肉を意識し、かかとから着地して大股で歩く
- 大股でバランスよく歩くため、目線は25m先を見るつもりで歩く
- 直角に曲げた腕を前後に大きく振ることでカラダのブレを小さくし、腰の負担を減らす
インターバル速歩を続けると、姿勢が美しくなるという、うれしい効果もあるようです。
空いた時間を上手に利用して、インターバル速歩を始めてみませんか?
【参考・参照】
能勢 博 「いくつになっても自分で歩ける!「筋トレ」ウォーキング」 青春出版社
【執筆者】
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。
管理栄養士
衞藤敬子