止まらない食欲をストップしたい!原因や打ち勝つテクニックとは?
ダイエット中なのに食欲が止まらない…とお困りではありませんか?止まらない食欲の原因は、ホルモンバランスや食生活の乱れの可能性も。食欲が止まらない原因や打ち勝つテクニックを知り、ダイエットの敵「食欲」を上手にコントロールしましょう。
止まらない食欲の原因5つ
食欲が止まらない原因はさまざまですが、一般的に考えられる理由は下記の5つがあります。
原因①ストレス
私たちはストレスがかかると、ストレスホルモンと呼ばれる「コルチゾール」の分泌が増加することが知られています。コルチゾールは食欲を高める働きがあるため、食事量が増えてしまうのです。
また食べることによりストレスを解消しようとする心理が働くと、高カロリー・高脂肪食や、甘いものなどを求めやすくなることも知られています。
原因②睡眠不足
睡眠不足の状態では、食欲を抑える「レプチン」というホルモンの分泌が減少し、食欲を高める「グレリン」というホルモンの分泌が高まることが知られています。
毎日の睡眠時間が6時間未満だったり、日中に眠気を感じたりする方は、睡眠不足の可能性があります。適正な睡眠時間は人によって異なりますが「6時間以上」が目安といわれています。
⇒朝までぐっすり眠りたい!質のよい睡眠をとる工夫
原因③栄養バランスの乱れ
「糖質や脂質を控えすぎている」「食事量を極端に減らしている」などの食生活を送っている方も要注意です。
適度な糖質や脂質は空腹感を防いでくれますが、減らしすぎると空腹を招きやすくなることも。また食事量が少ない場合も、すぐに食べ物が消化されてしまい、空腹を感じやすくなる原因となります。
原因④砂糖・糖質のとりすぎ
空腹を感じる仕組みのひとつに「血糖値」があります。血糖値が下がるとカラダは「お腹が空いた」という信号を出し、食欲を増進させます。
糖質や砂糖の多い食生活では、食後の血糖値が急激に上がってしまい、その後急激に下がることで、空腹を感じやすくなることが知られています。
原因⑤生理周期
女性の場合は、生理周期によるホルモンバランスの変化も、食欲を増進させる原因となります。
排卵期を過ぎて生理が始まるまでの期間は、妊娠を成立・継続させやすくする「プロゲステロン」というホルモンの分泌が増加します。プロゲステロンは食欲を増進させる働きがあるので、食欲をコントロールしづらくなります。
食欲に打ち勝つテクニック3選
食欲をコントロールするには、先ほどの原因に対して、適切に対処することが大切です。どのような方法があるのか、3つ紹介します。
3食しっかり食べる
しっかり食事をとらないとお腹が空きやすく、間食・ジュースが増えたり、ドカ食いしたりする原因になりかねません。
野菜たっぷりのバランスのよい食事をしっかり食べて、食欲をコントロールしましょう。また濃い味付けは食事量を増やしがちになるので、薄味を心掛けることも大切です。
GI値の低い食べ物を選ぶ
GI値が低い食べ物を選ぶことで、血糖値がゆるやかに上がるため、満腹感をキープしやすくなります。
GI値とは、血糖値の上がりやすさを示した数字で、低いほど血糖値が上がりづらいといえます。
例えば、白米より玄米・雑穀ごはん、白パンより全粒粉パンのほうが、GI値が低くなっています。下記を参考に食べ物を選んでみるとよいでしょう。
⇒GIとは
規則正しい生活を心掛ける
規則正しい生活を心掛けることで、睡眠不足の解消や、ストレス解消にも役立ちます。
なるべく早寝・早起きを心掛けたり、睡眠の質を高められるよう環境を見直したりするなど、できるところはないか探してみましょう。
食欲が止まらないときにおすすめの食べ物・飲み物
食欲が止まらなくなる前にコントロールできるのが一番ですが、どうしてもお腹が空いてたまらないときもあるでしょう。そんなときは、罪悪感なく食べられ、かつ、お腹にたまるものを選んでみましょう。
・果物
・ゼリー
・ふかし芋
・ヨーグルト
・温かい飲み物
・具だくさんスープ
・雑穀や玄米おにぎり
・カロリーや糖質オフの菓子類
「間食は絶対にダメ」というわけではなく、上手にとり入れると食欲をコントロールしやすくなります。ゆっくりよく噛んで食べるようにして、満腹感を得られるようにしてみましょう。
ダイエットをスムーズに進めるカギである「食欲」。ぜひ当てはまる原因を振り返って、食欲と上手に付き合っていきましょう。
【執筆者】
管理栄養士。病院、保健センター、保育園で幅広い年代の栄養サポートに携わる。現在はフリーランス管理栄養士として、ライターやレシピ制作を中心に活動中。あすけんではコラム執筆などを担当している。HP:https://hirotachihiro.com/
管理栄養士
広田 千尋