意外!?飽和脂肪酸の摂りすぎにつながりやすい「お菓子」とは?

飽和脂肪酸はコレステロール値を高めたり、動脈硬化のリスクになったりと、健康への影響が知られています。普段よく食べる菓子類の中でも、飽和脂肪酸を摂りすぎやすいものはどのようなものがあるのでしょうか?反対に、控えたいときに役立つものも知っておきたいですよね。今回は飽和脂肪酸の摂りすぎにつながりやすい「菓子類」を紹介します。

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飽和脂肪酸を摂りすぎやすい「菓子類」

飽和脂肪酸は、生クリームやバターなどの乳類などに含まれるため、これらを材料とする洋菓子や洋生菓子は飽和脂肪酸の量が多くなります。

具体的な量や、ほかの菓子類の量をみてみましょう。

洋菓子

洋菓子の中でももっとも飽和脂肪酸の量が多いのがミルクチョコレートとなっています。チョコレートは脂質の量が多いことも理由のひとつです。

ほかにもソフトビスケット(クッキー)やリーフパイなど、バターを使う洋菓子は飽和脂肪酸の量が多めです。

ドーナッツは油で揚げるにも関わらず、意外にも少なめ。ドーナッツは材料に乳類が使われないことが多いからでしょう。

洋生菓子

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洋生菓子の中でも、乳類であるチーズを使うレアチーズケーキは、飽和脂肪酸の量が多くなっています。ほかにも、タルトやシュークリーム、ババロアなど乳類が入るものも同様です。

ミルクゼリーやカスタードプリンは意外にも飽和脂肪酸の量が控えられており、水分量が多いことが理由として考えられます。

和菓子

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和菓子は洋菓子に比べると、飽和脂肪酸の量がかなり抑えられていることがわかります。油で揚げる芋かりんとう、揚げせんべいがトップですが、それでもほとんどの洋菓子より少ない量です。

飽和脂肪酸の量が気になるときに、和菓子はおすすめできるといえます。

スナック菓子・米菓

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スナック菓子の中でも断トツに多いのは、やはり油で揚げて作るポテトチップスです。ほかにも、サクサクとした食感が特徴のコーンスナック、小麦あられも油で揚げて作られる場合がほとんど。植物油にも飽和脂肪酸が含まれるため、これらのスナック菓子は飽和脂肪酸が増えやすくなります。

それに比べ、せんべいやあられなど、焼いて作られるものは飽和脂肪酸の量がかなり控えめです。

塩気のあるものの中から飽和脂肪酸が少ないものを選ぶときは、せんべい系が優秀ですね。

菓子パン

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菓子パンの中でも、チョコレートが使われるチョコパンとチョココロネ、またカレーの油脂が入るカレーパンは飽和脂肪酸が多くなっています。

この中で意外にも少ないのが揚げパンです。揚げパンも油で揚げて作られますが、チョコレートやカレーなどの油脂に比べ、揚げ油の方が飽和脂肪酸の量が少ないことが理由として考えられます。

飽和脂肪酸を控えたいときの選び方

飽和脂肪酸を控えたいときは、以下のポイントをチェックして菓子類を選んでみましょう。

・材料に乳類が使われていない
・油で揚げていない
・水分が多い

乳類の有無や揚げているかどうかわからないときは、パッケージに書かれている脂質の量を確認してみて、脂質の量がなるべく少ないものを選んでみましょう。または和菓子やゼリーなどを選ぶように心がけるのも良いですね。

気をつけたいのは、飽和脂肪酸の量が少ないからといって食べすぎてしまうこと。菓子類は糖質やカロリーも摂りすぎてしまいますいため、どれもほどほどに楽しむのが健康づくりやダイエットの鉄則です。

「菓子類を楽しみたいけど飽和脂肪酸を減らしたい!」という方は、ぜひ参考にしてくださいね。

 

【参考・参照】
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)

【執筆者】
これまでに500件以上の指導経験があり、ダイエットや生活習慣病対策はもちろん、妊婦から高齢者まで幅広い指導を経験。栄養指導、レシピ制作、栄養教室や料理教室開催などのスキルと知識を生かし、あすけんではコラム執筆やオンラインカウンセリングを担当。

広田 千尋

管理栄養士
広田 千尋

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