今年の年末年始はどう過ごす?ダイエッターのステイホームの過ごし方
今年も終わりが近づいてきました。年末年始といえば、クリスマスに忘年会、年越しにお正月…とイベントがたくさんですが、今年は新型コロナウイルス感染症の影響で、おうちで過ごす方も多いことでしょう。
例年、ダイエッターに向けて年末年始の過ごし方をお伝えしてきましたが、今年はどのようにするのがベストなのでしょうか。あすけん栄養士がダイエッターの今年の年末年始の乗り切り方のヒントをお伝えします。
外食が減るから太らない?!注意したいのが「運動量の低下」
おうちで過ごす機会が増え、年末年始の外食の予定も少なくなるという方も多いはず。でも「外食が減るから太らなくて安心」と考えるのは油断禁物です。
コロナ禍で通勤や外出する機会が減り、運動量が減ってきていることは、すでに多くの方が実感していることでしょう。
例えば1日の歩数が3000歩ほど減ってしまった場合、消費エネルギー量は1日100kcalほど減ります。体脂肪は1㎏7200kcalといわれているため、2か月ほどで1㎏太ってしまう計算です。
これに加えて、運動不足で筋肉量まで減ってしまっている場合、基礎代謝が低下してさらに太りやすい体質になってしまっていることも考えられます。
消費カロリーの減少+基礎代謝の減少が重なるため、外食がないと言えども“年末年始のちょっとしたお御馳走”で太ってしまうリスクがある、というワケです。
イベントごとの注意点!ダイエッターはこれに気をつけよ!
ダイエッターにとっては油断できない年末年始。イベントを安心して楽しむためには、どのようなことに気をつけるといいのでしょうか。イベントごとのポイントを解説します。
クリスマス
クリスマスは手作り料理、お惣菜、デリバリーなどとパーティーメニューを楽しむ方が多いはず。
ここで気をつけたいのはやはりカロリーです。クリスマスといえば洋食なので、和食に比べるとカロリーや脂質の量が多く、注意が必要です。
・フライドチキン→ローストチキンにする
・ポテトサラダ→野菜サラダにする
・ショートケーキ→チーズケーキやシフォンケーキにする
このように調理法を工夫したり、脂質の量が少ないものを選んだりすることで、トータルの摂取カロリーをグッと抑えられます。また炭水化物やお肉に偏ったメニューでなく、野菜たっぷりのメニューも用意するのもカロリーを抑えるポイントです。
忘年会
今年の忘年会は、感染対策をしたお店で行う場合や、オフィスやオンラインで行う場合などさまざまかと思います。
忘年会でとくに気をつけたいのは、やはり食べすぎです。長時間にならなければ、食べすぎの心配も少ないかもしれません。ですがそのあと、物足りずについついシメのラーメンやご飯もの、デザートなどを食べてしまう…のはNGです。
そんなときは温かい飲み物をいただくことでお腹が落ち着くことも。もし物足りないと感じた場合は、試してみてくださいね。
年末年始
年末年始のお休みの期間に気をつけたいのが、おうちにいるあまり、さらに運動不足になってしまうこと。とくに、普段から在宅ワーク中心で運動量が減っている人は、基礎代謝が落ちてしまっている可能性があるため、例年以上に太ってしまう…なんてことも。
年末年始のお休みは運動に取り組むチャンスと捉え、少しでも身体を動かしてみましょう。寒い時季に身体を動かすと、内側からぽかぽかと温まれますよ。
暴飲暴食を防いだり運動したりすることで、ダイエットだけでなく体調を整えるのにも役立ちます。体調を崩さないよう気をつけつつ、何かと体調を崩しやすい寒い時季を乗り切ってくださいね。
【執筆者】
これまでに500件以上の指導経験があり、ダイエットや生活習慣病対策はもちろん、妊婦から高齢者まで幅広い指導を経験。栄養指導、レシピ制作、栄養教室や料理教室開催などのスキルと知識を生かし、あすけんではコラム執筆やオンラインカウンセリングを担当。
管理栄養士
広田 千尋