太刀魚|魚

体長1m以上もあり、刀のように細長くて平たい太刀魚。脳の活性化に効果的とされるDHA100g中1400mgEPA100g中970mgと豊富に含まれています。(※1)
太刀魚の栄養とその効果、おいしい食べ方についてご紹介します。pixta_10089074_S

栄養成分と効果

DHA

脳の神経細胞を活性化させ、認知症の予防や改善学習能力や記憶力の向上視力低下を抑制するのに重要な成分です。また、悪玉コレステロール(LDL)や中性脂肪を抑えて動脈硬化や高血圧などを予防し、抗アレルギー作用もあります。(※2)

EPA

血小板が凝集する働きを抑えて血栓を溶かすので、血液をサラサラにする効果があります。
また、中性脂肪の代謝を促進する、心の安らぎに関与する神経伝達物質セロトニンの働きを助ける、炎症やアレルギーの原因となる物質を抑制するなどの働きもあります。(※2)

オレイン酸

非常に酸化しにくいという性質があります。また、悪玉コレステロール(LDL)を増加させずに善玉コレステロール(HDL)を増やす作用が認められています。
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ビタミンD

カルシウムの吸収をよくして、骨や歯への沈着するのをサポートします。また、血中のカルシウム濃度を一定に保つよう働きます。カルシウムやリンなどのミネラルのバランスを整え、筋肉の収縮や神経伝達にも関わっています。
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太刀魚のおいしい食べ方

太刀魚は脂質が多い魚ですが、100gあたりのカロリーはさんまが287kcal、太刀魚が238kcalなので、高カロリー過ぎるということはありません。でも、ダイエット中なら、揚げ物やムニエルにするより、塩焼き・酒蒸し・汁ものの具材などにするのがおすすめです。焦げやすく崩れやすいので、焼くときはそっと扱うようにし、火加減に注意しましょう。

熱に弱く酸化しやすいDHA・EPAを無駄なくとり入れるなら、刺身や寿司などで食べるのがベスト。DHA・EPAは油や煮汁に溶け出しやすいという性質があるため、ホイル焼き・蒸し焼きにして、汁も残さず食べるのもひとつの方法です。 (※3)

 

太刀魚は、脳機能の向上や生活習慣病対策に役立つ栄養素が豊富です。ぜひ魚料理のレパートリーに加えてみてくださいね。

▼カロリー計算▼
太刀魚のカロリー・栄養素はこちら

 

【参考】
(※1)文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)〈https://fooddb.mext.go.jp〉(最終閲覧日2022/6/21)
(※2)吉川敏一/辻智子編著 「医療従事者のための【完全版】サプリメント 機能性食品ガイド」 講談社出版(2004年発行104~107ページ)
(※3)河野友美著 「コツと科学の調理時典(第3版)」 医歯薬出版(2005年発行 260ページ)
オールガイド食品成分表2016 実教出版

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