梨|果物
日本で生産されている梨のほとんどが「日本なし」と言われる種類の梨で、幸水・豊水・二十世紀などさまざまな品種が作られています。独特のシャリシャリとした食感をもたらす不溶性食物繊維・果糖・タンパク質分解酵素なども含まれています。梨の栄養とその効果、おいしい食べ方についてご紹介します。
梨の栄養成分と効果
プロテアーゼ
タンパク質を分解する酵素。肉と梨を一緒に漬け込むと、肉を柔らかくすることができます。また、食後にデザートとして食べると消化を助けてくれるので、胃の負担を軽くする効果が期待できます。
アスパラギン酸
アスパラギン酸はアミノ酸の一種で、細胞にカリウムやマグネシウムなどのミネラルを運びます。また、体内でエネルギーを作り出すクエン酸回路に関与していています。疲労回復やスタミナアップに効果があるとされています。
カリウム
カリウムは必須ミネラルのひとつです。過剰なナトリウムを尿と一緒に体外へ排出させる作用があり、むくみや高血圧の予防と改善に役立ちます。
ソルビトール
ソルビトールは糖類のひとつです。砂糖に比べてやや低カロリーで甘さ控えめなのが特徴。水分を保持する性質があり、便を柔らかくしてお通じを改善する作用があります。
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食物繊維
食物繊維には、不溶性食物繊維と水溶性食物繊維の2種類がありますが、梨には不溶性食物繊維が多く含まれています。シャリシャリとした食感のもとになっているのは、不溶性食物繊維のリグニンとペントザン。胃や腸で水分を吸収して大きく膨らみ、腸を刺激してぜん動運動を活発にしてくれます。
梨の美味しい食べ方
カットしてそのまま食べると、食感と優しい甘みを堪能できます。冷やし過ぎると甘みを感じにくくなってしまうので、食べる2~3時間ほど前に冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。ヨーグルトと合わせれば、便秘対策になります。
梨は、低カロリーで食欲の秋には嬉しい果物ですが、カラダを冷やす性質があるとされています。冷え性の人は食べ過ぎに注意してくださいね。
▼カロリー計算▼
⇒梨のカロリー・栄養素はこちら
【参考】
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)〈https://fooddb.mext.go.jp〉(最終閲覧日2022/7/11)