みかん|果物

甘酸っぱさが魅力のみかんは、とても身近な果物の一つです。皮を剥くだけで食べることができ、その食べやすさも人気の秘密。ビタミンCやβ-クリプトキサンチンといった栄養成分が豊富で、健康管理にも役立ちます。 pixta_19084178_S

みかんの栄養成分と効果

ビタミンC

抗酸化物質であるビタミンCは、体内の活性酸素を除去してくれるため、肌の老化や生活習慣病の予防に効果があります。また、風邪予防にも効果的。さらに、コラーゲンの生成に欠かせない栄養素であり、シミやしわを改善するなどの美肌効果も期待できます。

β-クリプトキサンチン

みかん特有のオレンジ色は、カロテノイドの一種であるβ-クリプトキサンチンという色素によるもの。ただ色を付けているわけではなく、発がん物質や活性酸素からカラダを守ってくれます。さらに、骨密度を維持する働きによって骨粗鬆症の予防や、インスリン抵抗性を改善する働きから糖尿病の予防にも効果的な栄養素です。クリプトキサンチンの効果を十分に発揮するためには、1日に3〜4mgの摂取が有効とされ、これはみかん3個程度に相当します。ただし、みかんの食べ過ぎは糖の摂り過ぎに繋がるので注意しましょう。

ヘスペリジン

色素成分のポリフェノールの一種であるヘスペリジンは、ビタミンPとも呼ばれ、みかんの皮や袋・筋に多く含まれています。ヘスペリジンには、血流を良くし、血中の中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL)を低下する働きがあります。

食物繊維

みかんには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類の食物繊維が含まれています。その中でも特に注目したいのが水溶性食物繊維のペクチン。体内の水分を吸収し、便通を整えてくれるだけじゃなく、腸内環境を整えて免疫機能をアップさせる効果もあります。
水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の違いとは?

みかんのおいしい食べ方

そのまま食べるときは

みかんは袋や白いすじにヘスペリジンが多く含まれているので、果実だけではなく袋ごと食べるのがおすすめです。

ホットヨーグルトと一緒に食べてもOK

腸の働きを活発にし、ダイエットにも最適なホットヨーグルトは、みかんとの相性も抜群。自然な甘さで食べやすさもアップします。冬は免疫機能が低下しやすく風邪にもかかりやすい季節です。ホットヨーグルトでカラダを温めながら、みかんの抗酸化作用でさまざまな病気を撃退しましょう。

他の栄養素の吸収率をアップ

みかんに含まれるビタミンCやクエン酸は、鉄分亜鉛などカラダに吸収しにくい栄養素の吸収率を高めてくれます。食後のデザートとしてももちろん、サラダの材料としても活用できますよ。
果物もサラダに!海外で話題のパワーサラダのとり入れ方

 

みかんには、カラダにうれしい栄養成分がたくさん。免疫機能が低下しやすい冬は、みかんの栄養価が高くなる旬の時期です。冬にはみかんを食べて、風邪に負けない強いカラダを作りましょう。

▼カロリー計算▼
みかんのカロリー・栄養素はこちら

【参考文献】
文部科学省 日本食品標準成分表2020年版(八訂)〈https://fooddb.mext.go.jp〉(最終閲覧日2022/7/11)

ページトップ