きくらげ|きのこ

中華料理や薬膳料理によく利用されるきくらげは食物繊維が豊富に含まれています。黒きくらげ白きくらげの2種類があり、きのこ類に分類されます。主に黒きくらげはスープや炒め物、白きくらげはデザートに使われています。どちらも不溶性食物繊維の含有量が多く、美肌に効果の高い植物性ゼラチン(膠質(にかわしつ))β-グルカンが含まれています。
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きくらげの栄養成分

カルシウム

骨や歯を健康に保つ働きがあり、筋肉の収縮、ホルモンの分泌などにも関与します。カラダに最も多く存在するミネラルで、そのうち約99%は骨に貯蔵されています。

血液中のヘモグロビンの成分になり、カラダ全体に酸素を運びます。鉄欠乏性による貧血の予防改善に役立ちます。
栄養士が教える貧血対策!かんたん常備菜で鉄分不足を解決

ビタミンD

カルシウムの量を調整して、骨や歯を健康に保つ働きがあります。また、免疫力を高めて感染症を予防する働きや、情緒の安定や睡眠に関わるホルモンであるセロトニンの合成を助ける働きもあります。

食物繊維

食物繊維の中でも不溶性食物繊維を豊富に含んでいます。不溶性食物繊維は水に溶けない性質で、腸内環境を整えて、便秘の解消や大腸がんの予防に効果が高いと言われています。また、血圧や悪玉コレステロール(LDL)を下げる作用もあり、生活習慣病の予防にも役立ちます。
栄養士が伝授!水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の違い

 

きくらげの効能

肌トラブルの解消

ゼラチン質の膠質(にわかしつ)は乾燥肌を保護して、シミ・しわなど肌トラブルの改善に役立ちます。この成分は水を吸うとプルプルしていて、特有の食感が楽しめます。
また、白きくらげに含まれる白キクラゲ多糖体は保水力が高く、肌に潤いやハリをもたらす効果があります。

便秘解消

きくらげに豊富に含まれている不溶性食物繊維は、水に溶けにくい性質があります。腸の有害物質を集めて便のかさを増し、排便を促す作用があります。

止血作用

ゼラチン質の膠質(にわかしつ)には出血した血液を凝血する作用があり、即効性が高く、古くから特効薬に利用されています。

免疫力アップ

きのこ類に多く含まれる高分子多糖体であるβ-グルカンは、免疫力を高める働きがあります。きくらげにはビタミンDも豊富に含まれ、ビタミンDとβ‐グルカンが相乗的に作用して、ウィルスや病原菌からカラダを守る作用が高まります。

動脈硬化の予防

不溶性食物繊維は悪玉コレステロール(LDL)を減らして、善玉コレステロール(HDL)を増やす働きがあり、血液循環を良好にして、動脈硬化の予防に役立ちます。

 

きくらげのおいしい食べ方

滋養効果の高いきくらげは中華料理や薬膳料理によく用いられています。淡白な味ですが、独特な食感が楽しめて、魚介類や肉類ともよく合うので、スープや炒め物・酢の物など、幅広く活用できる食材です。

おすすめレシピ

ふんわりたまごの中華スープ
カラダが芯から温まる寒い季節にピッタリのスープ。良質なタンパク質と食物繊維が豊富でお腹にやさしく、夜食におすすめです。
ブロッコリーとエビのミルク煮
きくらげのプルプルの食感とエビのプリプリした食感が楽しめる一品。肌トラブルの改善に役立つゼラチン質とアスタキサンチンの成分が含まれています。
豚肉と豆苗のしょうが風味煮
淡白な味のきくらげを豚肉と合わせて、ボリューム感のある一品。カラダのめぐりを改善する生姜を加えて、味にアクセントがつきます。

普段の食事にぜひとり入れてみてくださいね。

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