もやし|野菜類
一般にもやしと呼ばれているのは、緑豆から作られる「緑豆もやし」のことで、ほかにもケツルアズキから作られる「ブラックマッペもやし」や、大豆から作られる「大豆もやし」、糸もやしと呼ばれ、アルファルファから作られる「アルファルファもやし」などがあります。今回は、もやしの栄養と効果、またおいしい食べ方についてあすけん栄養士がご紹介します。
栄養成分と効果
ビタミンK
ビタミンKは、血液の凝固に関わるビタミンです。ケガをしたときなどに、自然に止血するように血液が固まる働きを促進します。骨の形成にも関わり、骨の健康のために大切なビタミンの1つです。さらに、動脈の石灰化を抑える作用もあります。特にアルファルファもやしと大豆もやしは、ビタミンKが豊富に含まれており、一般的に食べられている緑豆もやしに比べ、アルファルファもやしは約24倍、大豆もやしは約36倍含まれています。
葉酸
葉酸は、赤血球を作り出す働きがあり貧血を防ぎます。また、お腹にいる赤ちゃんの発育に関わる栄養素で、神経管閉鎖障害の発症リスクを下げるため、妊娠前や妊娠中に積極的に摂るのがおすすめです。最近では動脈硬化の危険因子とされている血清ホモシステインの増加を抑える働きが注目されています。
アスパラギン酸
アスパラギン酸は、アミノ酸の一種です。体内の窒素代謝やエネルギー代謝・クエン酸回路に関わっており、スタミナ増強や、疲労回復の効果が期待されます。もやしの中では大豆もやしが一番多く含まれており、野菜類の中では14位に入っています。
もやしのおいしい食べ方
もやしは常温では保存できないので、冷蔵庫で保存してください。冷凍庫ではシャキシャキ感が失われますが、保存期間を延ばすことができます。
豚肉ともやしの蒸し
お皿にもやしを引き、その上にかぶせるように豚肉を広げて乗せます。酒をふりかけてからラップをし、レンジで加熱をしたら完成です。フライパンでも蓋をして調理することができます。ポン酢やごまだれなどのお好きなたれで食べてください。ほかにもにんじんやニラなどの野菜を入れてもおいしくいただけます。
もやしのナムル
茹でたもやしにごま油・ごま・しょうゆ・塩・鶏がらスープの素を入れ、混ぜてしばらくおいて味を馴染ませたら完成です。単品でもおいしいですが、ほうれん草やにんじん、ひき肉と一緒に調理しておき、ご飯の上に卵とコチュジャンやキムチなどを乗せたら、簡単ビビンバ丼を作ることができます。
安価で手軽に調理でき、家庭でもよく食べられる食材です。低カロリーでダイエットにもおすすめです。もやしは生で食べると大腸菌やサルモネラ菌で食中毒のリスクがあるため、十分に加熱して食べてください。
▼カロリー計算▼
⇒もやしのカロリー・栄養素はこちら
【参考・参照】
食品成分データベース〈https://fooddb.mext.go.jp/index.pl〉(最終閲覧日:2025/05/30)
※本記事は、2016年3月18日に公開された記事を再編集しました。(2025年5月30日)