タラ|魚

タラは、非常に脂質が少ない白身魚で、ダイエット中のタンパク質源としておすすめの食材です。優れた抗酸化作用で活性酸素を抑えてくれるグルタチオンが豊富に含まれています。身が柔らかく、消化吸収がよいため、離乳食や高齢者の食事にも適しているだけでなく、さまざまな調理法があり、加工食品としてもとても身近な食材です。

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タラの栄養成分と効果

タンパク質

タンパク質は、カラダの血液・筋肉・皮膚などを構成する栄養素で、生命維持に欠かせません。カラダを動かすエネルギー源として利用され、酵素やホルモンの材料にもなります。

ビタミンB12

ビタミンB12は、神経機能を正常に保つ働きがあります。また、血液中のヘモグロビンの合成に必要な栄養素で、貧血の予防や改善に役立ちます。

ビタミンD

ビタミンDは、体内でカルシウムの吸収を助け、カルシウムが骨に沈着する働きを助ける栄養素です。カルシウムとともに骨粗鬆症の予防に効果があります。

ヨウ素

ヨウ素は、海藻や海産物に多く含まれ、体内で甲状腺ホルモンを合成するために必要なミネラルです。甲状腺ホルモンは成長・発達・生殖などの生理的なプロセスをコントロールする働きがあります。

グルタチオン

グルタチオンは、グルタミン酸・システイン・グリシンという3つのアミノ酸が連なった化合物の一種で、皮膚や肝臓・角膜などに多く存在しています。活性酸素を除去する抗酸化力が高く、美白やアンチエイジングに効果があるといわれています。

 

タラの種類

マダラ

最も一般的なタラ。淡白な味わいで、鍋物・煮付け・ソテーなど幅広い調理に向いています。加工品では、素干しにしたものが棒ダラ、塩干しにしたものが塩ダラです。

スケトウダラ

水分が多く身が崩れやすいので、すり身などに加工されます。卵巣は塩漬けされ、タラコや辛子明太子に加工されます。

コマイ

タラ科の中では最も小さい種。干物や塩漬けにされ、珍味として利用されます。

 

タラのおいしい食べ方

ツヤがあり、目が黒く澄んでいるものを選びましょう。切り身は透明感があり、淡いピンク色のものが新鮮です。反対に、身が白く不透明になっていたり、皮が白っぽくなっていたりするものは鮮度が落ちていることがあるので避けた方がよいです。

保存方法

生のタラを冷蔵するときは、軽く塩をふり、余分な水分をキッチンペーパーでふき取ってからラップに包んで冷蔵庫に入れると鮮度が保てます。冷凍するときは、一切れずつラップで包んでから急速冷凍させると、身が崩れにくくなります。

おすすめ調理法

ヘルシーなタラは、ダイエット中のメニューにぴったり。
きのこと一緒に鍋物にしたり、ホイル焼きにしたりして積極的にとり入れてみてください。
また、カルシウムが豊富な乳製品と組み合わせて、シチューやチーズ焼きにするのもおすすめ。タラに含まれるビタミンDがカルシウムの吸収を助けてくれますよ。

タラを使ったおすすめレシピ

タラとほうれん草のグラタン
タラのビタミンDがチーズに含まれるカルシウムの吸収をサポートします。牛乳を豆乳に変えると、鉄分補給にも。

タラのねぎ味噌焼き
淡白な味わいのタラに味噌の風味をプラスして食べ応えアップ!

 

あっさりとしてクセの少ないタラはさまざまな調理法にマッチします。ダイエット中の献立にも上手に利用してみてくださいね。

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