生姜|調味料・その他
独特の辛味と香りのある生姜は、昔から料理や薬味だけでなく、お菓子や漢方などにも利用されています。生姜は、生薬に使われるほど体にいいと言われている食材です。今回は、生姜の栄養とその効果、おいしい食べ方についてあすけん栄養士がご紹介します。
生姜の栄養成分と効果
カリウム
カリウムは浸透圧を調節して一定に保つ働きがあります。また、ナトリウムの排泄を助ける効果があり、塩分を多く摂っている私たちには大切な栄養素です。
食物繊維
食物繊維は、便の量を増やしたり、腸内環境を整えたりする働きがあります。また、脂質や糖・ナトリウムなどを吸着して身体の外に排出する働きがあるため、生活習慣病の予防・改善にも効果が期待できます。
ジンゲロール・ショウガオール
ジンゲロールは生姜の辛み成分で、生の生姜に含まれています。ジンゲロールを加熱すると、ショウガオールに変化します。室温や気温が低い際に、指先など抹消の体温維持の働きがあるとの研究報告があります。
生姜のおいしい食べ方
一年中手に入る「根生姜」は、料理や飲み物など幅広く使うことができます。また、初夏に出回る「新生姜」や「葉生姜」は、生のまま味噌を付けて食べたり、甘酢漬けにして楽しむことができます。
きのこの生姜醤油漬け
食物繊維が豊富なきのこを使った常備菜で、炒めたきのこと生姜をしょうゆ・みりん・酒・酢で煮詰めた料理です。手軽に作ることができ、普段の食事にちょっと足すことができるのでおすすめです。
ジンジャーエール
生姜を水と砂糖やはちみつと煮詰め、シロップを作り、それを炭酸水で割るとジンジャーエールになります。炭酸水だけでなく、お湯やお酒で割ったり、ヨーグルトと一緒でもおいしくいただけます。また、シロップを作る時にお好みで、シナモンなどのスパイスなどを入れるのもおすすめです。
生姜は辛みがあり刺激が強い食材なので、食べ過ぎは胃腸に負担がかかる心配があります。ご自分にあった量を、料理や飲み物などで毎日の食卓にとり入れてみましょう。
▼カロリー計算▼
⇒生姜のカロリー・栄養価はこちら
〈参考・参照〉
食品成分データベース(日本食品標準成分表(八訂) 増補2023年)〈https://fooddb.mext.go.jp/〉(最終閲覧日2024/09/28)
【執筆者】
大学で栄養学を学び栄養士の資格を取得。子どもを産み、自身の体型や食事が子どもに与える影響から、食事の重要性を再確認し、食を通じて多くの人の健康やダイエットのサポートしたいと考え、現在はあすけんコラム執筆の他、栄養価計算やメニューデータの整備などを行う。
栄養士
井﨑 夏紀