タピオカ|でんぷん類

タピオカとは、キャッサバというイモのでんぷんを加工したもので、粒状になったものは「タピオカパール」と呼ばれます。タピオカは、もちもちとした独特の食感が特徴で、ドリンクやデザートに用いられることが多く、近年は「ミルクティー」に入れて飲むスタイルが流行となっています。

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タピオカの栄養と特徴

タピオカの栄養成分

タピオカパール(ゆで)100gあたり
エネルギー  62kcal
タンパク質  0g
脂質  Tr (※Tr…微量であることを示す)
水分  84.6g
炭水化物  15.4g
(内 食物繊維  0.2g)

タピオカの特徴

タピオカの主成分は炭水化物と水分で、他の栄養素は加工の際にほとんど流れ出してしまいます。同じでんぷんである「片栗粉」とも栄養成分が似ています。栄養をとるというよりは、嗜好品としての特徴が強い食べ物でしょう。
タピオカには黒いものの他に、白やカラフルなものまで様々ありますが、本来の色は白(透明~半透明)です。黒やカラフルなものは着色料を用いて着色されていますので、栄養成分に大きな違いはありません。

タピオカをとる際の注意点

腹持ちがよく、満腹感もあるので、小腹がすいた時や間食としてとる方が多いでしょう。糖質が多く、決してダイエット向きとは言えないタピオカですが、おいしく食べたい時の注意点をご紹介します。

タピオカドリンク

タピオカミルクティーのカロリーはコップ1杯(200㏄)ほどでと高カロリー。テイクアウトなどの大きなサイズになるとさらに高カロリーとなります。タピオカ自体の糖質もそうですが、甘いミルクティーにはたっぷりの砂糖が使われています。
ダイエット中は避けておきたい飲み物ですが、飲む際は「小さめのサイズにする」「甘さ控えめにする」「ミルクの入っていないティータイプのものにする」など工夫することでカロリーを多少抑えられますよ。
満腹感があるので、その次にとる食事は控えめにできると尚良いですね。

タピオカデザート

ココナッツミルクにタピオカを入れたデザートもありますが、最近はコンビニでプリンやゼリー、パフェなどに使われているものも増えています。こちらも砂糖が多く使われていたり、生クリームたっぷりのものもありますので、こちらもダイエット中はなるべく控える方が良いでしょう。もし食べる時は、せめて一緒に飲むドリンクは砂糖の入っていないもの(コーヒーや紅茶、お茶、水など)を選びましょう。
タピオカを使ったドリンクやデザートは、専門店だけでなくコンビニやカフェなどで気軽にとれる機会も増えてきています。一度食べればあなたも魅力にはまってしまうかも?くれぐれもとりすぎには気を付けてくださいね。

【参考・参照】
文部科学省 食品成分データベース <https://fooddb.mext.go.jp/>(最終閲覧日:2019/08/17)

【執筆者】
コントラクトフードサービス大手(株)グリーンハウスに入社、社員食堂のメニュー提案や栄養指導業務を経て、2009年「あすけん」に参加。アドバイス作成やサービス開発に携わる傍ら、年間150件以上の栄養指導やプロアスリート選手の食事サポート、セミナーなどを実施。現在はフリーランスに転向し、幅広く活躍。

衞藤敬子

管理栄養士
衞藤敬子

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