ゆず|果物

香り高く酸味のあるゆずは、お鍋や酢の物、土瓶蒸しなど一緒に食べられることが多く、美味しさを引き出す果物です。ゆずの香りや酸味を活用すると、塩分の少ない薄目の味付けでも美味しくいただくことができるので、減塩の味方にもなります。ゆずの栄養成分とおすすめの食べ方をご紹介します。

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栄養成分と効果

ビタミンC

ビタミンCは新鮮な果実や緑黄色野菜に多く含まれ、活性酸素を消去する作用がとても強く抗酸化作用に優れています。コラーゲンの生成を助けるので、肌のシミやしわを防ぐ美肌づくりに欠かせない栄養素です。ゆずの果汁にも含まれますが果皮の方に多く含まれます。(※1)
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クエン酸

柑橘類や梅干などの酸味成分です。クエン酸鉄分と結合して安定させる作用があるため、鉄分の吸収を高める効果があります。また、肝臓の働きを良くしてくれる働きがあるので、お酒を飲む前などに摂ることをおすすめします。
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ペクチン

食物繊維の一種で、りんごや柑橘類に多く含まれています。強い粘り気があるため、体内でコレステロールや有害物質を吸着して排出させる働きがあります。腸内環境をととのえ便秘の解消にも役立ちます。

おすすめの食べ方

ゆずは7月頃から出回り始め、夏の青ゆず、熟した冬の黄ゆずと季節によって異なる風味や香りを楽しめます。皮が固めで、ゆず肌と呼ばれる表面の凹凸があるものを選びましょう。果皮を使用することも多いため、しっかりと洗ってから使いましょう。

魚の柚子庵焼き

お好きな魚をゆずの絞り汁を使った調味液に浸けて焼くだけの簡単な一品です。しょうゆ・酒・みりん各大さじ1、ゆずの果汁小さじ2を混ぜた調味液に、切り身1尾分を浸けて冷蔵庫で20~30分ほど寝かせます。そのあとオーブンまたはフライパンで焼いて出来上がり。アジさわらなどお好みでどうぞ。

柚子味噌

ゆず1個の皮をむき、細かくみじん切りにします。白みそまたは淡色みそ1/2カップとみりん・ゆずの絞り汁・ゆずのみじん切りを鍋に入れ、木ベラで混ぜながら弱火で加熱します。水分が飛んで程よい固さになったらできあがりです。白みそなら甘めに、通常の淡色みそならこっくりとした仕上がりになります。ふろ吹き大根こんにゃく、あっさりと煮た里芋と合わせると美味しくいただけます。好みで砂糖を少量加えても良いですよ。

ゆずピール

ゆずの皮を薄くむき、せん切りにします。鍋に柚子の皮・皮と同量のグラニュー糖・同量の水を入れて強めの中火にかけ、完全に煮汁がなくなるまで煮詰めたらでき上がり。ジャムのようにヨーグルトパンにのせていただいたり、お湯を注いでホットゆずドリンクにしても温まりますね。

 

冬のゆずと言えば、冬至にゆず湯に入ると風邪をひかずに過ごせるという言い伝えがあります。ゆず湯だけでなく食べても嬉しいゆずを食事に取り入れ、季節を感じながら健康に過ごしたいですね。

 

【参照・参考】
(※1) 文部科学省 食品成分データベース
〈https://fooddb.mext.go.jp〉(最終閲覧日2017/12/4)
国立健康・栄養研究所 健康食品の安全性・有効性情報
〈http://hfnet.nih.go.jp/contents/detail25lite.html〉(最終閲覧日2017/12/4)

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