あすけんの活用でより具体的な栄養指導に【あすけんBCインタビュー】

連載 あすけんBLUEサークルインタビュー

BLUEサークルインタビューでは、ダイエット目的だけでは無いあすけんの活用についてご紹介をしています。あすけんBLUEサークルメンバーへのインタビューをはじめ、医療機関でのあすけんの活用や管理栄養士さんのお話などをみなさんに共有していきます。

今回のあすけんBLUEサークルインタビューは、昨年よりあすけんを患者様の食事指導に活用しているかんクリニック様にインタビューにご協力いただきました。かんクリニック様は、院内にリハビリのためのスポーツジムも完備した、リウマチ・整形外科を専門としたクリニックです。(かんクリニック リウマチ・整形外科:https://www.kang-raclinic.com/

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神奈川県の逗子駅からなぎさ通りを歩いていくと左手に素敵な建物があります。そこがかんクリニック様です。現在は医師が4名・看護師が3名・管理栄養士2名・理学療法士9名・トレーナー(ヨガ・ピラティス・アスレティックトレーナー)4名、事務など内勤の方9名で運営されています。
理学療法士の方が多く所属されており、院内にもリハビリのための本格的な運動設備が整っています。
IMG_0976IMG_0977建物の3階にリハビリ施設と、栄養指導のためのお部屋があります。
普段はクリニックの患者様たちが、こちらのリハビリ施設で運動を行っており、栄養指導を受ける方はこの運動施設を通って栄養指導のお部屋に向かいます。

栄養指導を受ける方にとっては、運動をはじめてみようかなと刺激を受ける良いきっかけになりそうです。

ご紹介 管理栄養士 酒井 美岬さん

酒井さん
今回は管理栄養士として勤務されている酒井美岬さんにお話しをうかがいました。

酒井さんは学生時代に長年チアリーディングをご経験されています。チアリーディングの世界では、その時のポジションやメンバー構成により、短期間で体重のコントロールを行う機会が多く、その点で苦しむ選手も少なくないそうです。そのときのご自身の経験から栄養の大切さを感じ、管理栄養士を目指されました。逗子という土地柄、いくつになってもマリンスポーツなどの運動を楽しむ方も多く、そのような方たちにもかんクリニック様の設備や、運動・栄養指導をご活用いただいているとのことです。

かんクリニック様で栄養指導を行うのはどのような疾患の方が多いのでしょうか?

一番多いのは肥満症、脂質異常症その次は高血圧の方やフレイル・サルコペニアの方です。フレイル・サルコペニアの方は、ビタミンDの不足や骨粗の不足の改善のために食事指導が入ることもあります。対象の方の食事の中から管理栄養士が1か月分の不足している栄養素の摂取量を把握するのはむずかしいのですが、その点をあすけんが担ってくれているので栄養指導がやりやすくなりました。疾患ではないですが、ボディメイクのための食事指導もおこなっていますので、その方たちにもあすけんを使って食事指導をしています。

※フレイル:健康な状態と要介護状態の中間の段階を指す。「身体的フレイル」「精神・心理的フレイル」「社会的フレイル」と多次元の領域に影響を及ぼす。参照:厚生労働省「高齢者の特性を踏まえた保険事業外ガイドライン
※サルコペニア:高齢になるのに伴い、筋肉量の減少・筋力低下・身体機能の低下が起こること。参照:厚生労働省e-ヘルスネット「サルコペニア
※ビタミンD:あすけんコラム 丈夫な骨や歯に【ビタミンD】

 

来院されて食事指導を受けたときには、気持ち的にも「頑張ろう」と思っていただけると思いますが、家に帰ってご自身で意識を継続することがむずかしいときもあるかと思います。しかし、あすけんに登録することが決まっていれば、意識して食べる量をセーブできたり、忘れないで記録しなくては!と意識されるようになり、その結果食事を管理するための動機付けになっていると感じます。また飲み会や特別な日に食べ過ぎてしまったことがあったとしても、次に来院されたときにあすけんに登録されている内容を見て、どこをどうしていったらよいのかフィードバックできるのもよい点だと感じています。やみくもに「頑張れ」というよりも、具体性をもって指導できるので助かっています。

また、当院で食事指導を行うときには体組成計を用いて食事記録と合わせて指導を行います。そうすることでご自身の食事と現在の身体の状態を、より具体的に数値としてお見せすることができています。

自分の食事と現在の身体の状態が目で見てわかるのは、面白いですし、とても励みになりますね!

運動や食事の結果が患者様の身体にどのような変化をもたらしているのかが数値となって表れることで、私たちも指導をしやすくなると感じています。

体重が減った・増えたという状況でも、筋肉の増減があったのか体脂肪の増減があったのかで食事や運動の指導も変わってきます。栄養士として限られた時間の中で、患者様にとって少しでも役に立つわかりやすい指導をしていきたいと思っています。

私は食事指導にあすけんを導入することで

・栄養指導に具体性が増した

・栄養計算の時間が短縮された

と感じています。

酒井さんがあすけんを使って栄養指導をされている中で、食事指導のポイントだと感じる点を教えてください。

無理に我慢をし、頑張りすぎて離脱してしまうよりも、きちんと記録をして一緒に原因を考え、その方の食習慣にうまくフィットさせていくことが大切だと思います。

甘いものが好きだと感じていた方が、実はただ糖を欲しているのでは無く、他の栄養素が不足しているために食欲に影響して甘いものに手が伸びてしまっているということも考えられます。そこで、あすけんの食事記録や摂取栄養素グラフを確認して不足している野菜やタンパク質の摂取量を補うことで、指導前よりも甘いものやこってりしたものを欲することが少なくなるというケースもあります。

また、朝食・昼食を記録した際に不足している栄養素やカロリーがあったとしても、すべて夕食で帳尻合わせをするのではなく、翌日で調整することでコントロールがしやすくなると感じています。

かんクリニック様は運動設備が充実していますが、運動もご指導されるのですか?

食事療法だけですと、フレイルやサルコペニアの方は頑張ってたんぱく質を摂っても筋肉が減りやすい傾向にありますが、運動を組み合わせることで筋肉の減少を防ぐことができます。他の疾患の場合でも、食事管理に運動を組み合わせれば、どちらをメインで体重管理をするか選択肢も増えますし、何より運動自体を楽しまれるようになる方が多いです。食事指導のお部屋に来ていただく際に、運動設備のあるフロアを通りますので、運動している方を見てご自分から運動をしてみたいと希望される方も多くいらっしゃいます。

当院には理学療法士やトレーナー(ヨガ・ピラティス・アスレチック)が在籍しておりリハビリや運動療法・ボディメイクの指導を行っています。痛みなどが無い方にはヨガやピラティスの指導も行っています。

ボディメイクの指導には運動指導・あすけんでの食事の管理はもちろんのこと、プラスαとして体組成計での測定、LINEでの不安や質問解消のサポート、食事管理の効果を確認できる血液検査、体脂肪や筋肉の厚さをご自身で見ることができるエコー検査等も取り入れ、具体的かつ分かりやすく指導を行っています。おひとりおひとりに合わせた指導をおこなっていますので、コースによっては内科的な疾患をお持ちの方もチャレンジが可能です。

ヨガやピラティスについては現在、スタッフ全員でコアパワーヨガの勉強をしており全員が指導ができるようになろうと資格取得を目指して頑張っています!

※コアパワーヨガ:38のポーズから構成されているスポーツ医科学に基づいてプログラミングされたヨガ。障害予防・リハビリテーションとしても活用できる運動療法参照Core Power Yoga CPY®︎ | 株式会社 E.M.I. (Educate Movement Institute) (emi-japan.org)

酒井さん、かんクリニックの皆様ありがとうございました!

前回のリンパ浮腫の方の予後の生活に引き続き、フレイル・サルコペニアの方の栄養指導にもお役にたてているという新しい現場の情報を得ることができ、あすけんを活用することでより患者様の生活によりフィットした栄養指導を行うことができているという、うれしいフィードバックもいただくことができました。

食事管理はもちろんのことですが、無理のない範囲で体を動かすことは健康の秘訣なのですね。食事と身体の変化を数値で見ることができるのはとてもモチベーションアップになりそうです。かんクリニック様では一般診療だけはなく充実した運動設備の中でメディカルフィットネスやボディメイクも行っています。お近くにお住まいでご興味ある方は、是非かんクリニック様で目で見てわかる情報がふんだんに取り入れられたメディカルフィットネス・ボディメイクの指導を受けてみてはいかがでしょうか。

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