第20回　BLUEサークルメンバーインタビュー

糖尿病の食事管理は、あすけんに食事を記録し、数値を見るのをやめないことに尽きると思います。

糖尿病が分かったのは、どんなことがきっかけなのですか？

膀胱炎が起きてしまい病院に行きました。その時に血糖値を計測したのですが、食後 2 時間半で 287mg/dl あり、 Hba1c は 12.6 ありました。そこで、糖尿病の可能性が高いと言われました。

自分が糖尿病だという自覚もなく、気にしたことも全くありませんでしたが、今考えてみると飼っているネコに 引っかかれた傷が治りづらいような気はしていました。また、膀胱炎の前にも歯肉が腫れて歯医者さんに通って いたことがあります。それらも全て糖尿病の合併症だったとわかり腑に落ちました。

今までの不調が全て糖尿病に起因しており、自分は糖尿病なんだということにただただ驚きました。小さなころ から体格が良いほうだったけれど、とうとう病気が出るところまで来てしまったのだと思いました。

 

すぐに別の病院に行かれたのですか？

その病院ですぐに別の大きな病院を予約してもらいました。予約日まで 5 日間あったので、膀胱炎の診察を受け た病院の先生に、その間にできることを聞いてみました。体重を落とすことを始められると聞いたので、家に帰 ってダイエットの準備を始めたのです。自分が糖尿病だとわかり驚いた気持ちも、家に帰る頃には「なんとかし なくてはならない。」と冷静に切り替えることができていました。

なにか良い方法はないかと検索して、すぐにあすけんを見つけ、2020 年 1 月 25 日に食事を記録することから始 めました。

 

大きな病院では食事指導なども受けたのですか？

はい。主治医と栄養士さんに食事指導を受けました。

初回の食事指導は、3 日間の献立を見せてアドバイスを受けるというものでした。その時にはすでにあすけんを 使い始めていたので、あすけんの食事記録を見せました。病院の栄養士さんもあすけんをご存知で、実際に使用 されていました。

 

食事の管理はご家族にもご協力いただいたのですか？

実家で家族と暮らしているのですが、家族の食事は 10 年近く私が作っています。

糖尿病がわかる前は、自分がそのときに食べたいものや、うどんとおいなりさんという組み合わせや、丼ものな ど、糖質・カロリーなどは全く気にせず、レシピサイトで見たおいしそうなものを作ることが多かったです。
ですので、糖尿病の食事管理も最初は手探り状態でした。

慣れてくると、あすけんに似たようなメニューを記録するよりも、きちんとした食事内容を記録したいと思い始 め、今は「おいしい健康」のレシピを参考に食事を作っています。参考にして作ったものはあすけんのマイレシ ピに登録しています。

自分のために糖質を考慮して食事を作るようになりましたが、母も高めだった血糖値の数値が改善し、2kg ほど 体重も減ったと喜んでいます。家族も一緒に健康になれました(笑)。

祖母も血糖値が高めですし、親族にも血糖値が高めな人がいるので、遺伝的な部分もあるのかもしれません。

 

ご自分のためにしていたことがご家族にも良い結果になったのですね！

食事管理を始められて、その後の経過はいかがでしょうか？

先日検査があったのですが、Hba1c は 5.3，血糖値は 67mg/dl になっています。体重はあすけんを始めたときは 89kg でしたが、現在は 69kg をキープしています。

実は、あすけんを始めて最初の半年ほどで 20kg も体重が減り、うれしくなってどんどん厳しい食事制限をして しまいました。その結果、抜け毛がひどくなったり、爪が凹んでしまったりしたのです。 通院時に栄養士さんにも糖質が少なすぎると注意を受けました。食事制限を頑張りすぎて栄養失調気味になって いたようです。

 

それで現在は体重をキープするようにしているのですね。

はい。１日３食ご飯(主食)を食べる生活に変えて、やっと抜け毛が治まってきました。

あすけんの栄養素グラフを活用し、現在、糖質の摂取は自分のなかで 1 日 200g ぐらいを目標にしています。爪 や髪に大切なたんぱく質は、朝と昼に 1 種類、1 食に 80g ぐらいの摂取が目安です。 あすけんで記録を始めて「お米を食べても大丈夫」と気付けたことが、私にとってはとても良かったです。それ に気付けなかったら、糖質を恐れるあまり摂食障害になってしまっていたかもしれません。

 

糖質を恐れすぎず、普通の食事ができると気付いていただけて本当に良かったです。

あすけんを続けている中で、食べてもいい糖質と控えた方がいい糖質があ ることがわかってきました。

主食などは 3 食食べてもそんなに大きく血糖値には響かないと感じてい ます。あすけんは炭水化物が糖質と食物繊維に分かれているので、糖質の 管理にはとても便利だと思います。

お菓子を食べるときには糖質オフや糖質控えめなものを選ぶようにして います。シャトレーゼをよく利用するのですが、糖質オフでもおいしいも のがたくさんあります。

お菓子以外にパンなどもあり、家族がピザのデリバリーをして食べている ときは、気持ちだけでも一緒のものを食べている感じになるよう、私はシ ャトレーゼの低糖質のピザのパンを食べます。おいしいので気に入っています(笑)。

また、あすけんの記録を継続する中で、お菓子を食べた日が多少あったとしても血糖値にはそんなに大きく影響 しないということにも気付くことができました。脂質や糖質があすけんの栄養素グラフに提示されている目安の 量より多くなっている日があっても、記録を継続しているので「これが原因だな」とすぐにわかります。原因が わかっていれば、その前後に調整することができます。

 

外食することもあるのですか？

はい。家で食事をする場合は、先にあすけんに食事内容を記録してから食事をとっていますが、外食のときは食 後に登録しています。でも面倒で記録をサボってしまうこともあります(笑)。

チェーン店であれば、あすけんに既にカロリーや栄養素が登録されているので簡単なのですが、個人店だとなか なか難しいです。外食時にもちゃんと記録することが現在の目標です。

外食のときに選ぶ食事内容も以前とは変わってきています。以前よく食べていたラーメンはほとんど食べたいと 思わなくなりましたし、天丼や海鮮丼が大好きでしたが、さしみ定食などの定食系を選ぶようになりました。丼 ものはご飯を全部食べがちですが、定食でしたらご飯や副菜の量や食べる順番を自分で調整できます。

 

とても冷静にご自身の食事を管理、分析されている印象です。

糖尿病の場合、血糖値や Hba1c の数値が改善し安定してくると、開放的になってしまい、数年後に重篤化して戻 ってくることがよくあると聞きました。

私も基準値に収まるようになり 1 年以上経っていますが、最低限あすけんに食事を記録して数値を見るというこ とをやめてはいけないと感じています。

ダイエットのためによく取り入れられている、チートデイも私はタガが外れそうなので取り入れていません。戻 れなくなりそうな気がしています。

ダイエット目的であすけんを利用される方は、ダイエットが成功してあすけんを卒業されることもあるかと思い ますが、糖尿病の私の食事管理は一生続くと思っています。合併症も今は出ていませんが、眼科と歯科の定期検 診も必ず受けています。

 

ご自身で身体の声をよく聞いて情報を取捨選択されているのですね。

でも、あすけんで未来さんに「ヘルシーな食事を続けているので、たまには外食も良いですよ！」などと言われると安心している自分もいます。未来さんはアメとムチが上手です(笑)。

それと、あすけんに課金することは継続できる秘訣かもしれないです。「半年分は入金してしまったし、やるしか ない！」と腹をくくれます。半年継続できれば習慣になると思います。今の私はその状況です。

私が20kg 痩せたのを見て、友達にどうやって痩せたのかと聞かれることがあります。それで、友達にもあすけ んを紹介しています。ダイエットアプリはたくさんありますが、自分に合うものが見つからなかった友達も、あ すけんは継続できています。お互いに体重から何から何まで全て公開しているので、恥ずかしくて日記などで相 互フォローはしていません(笑)。

 

ご自身に冷静に向き合われているおっことぬしさんでした。

おっことぬしさんにお話をお伺いした際、糖尿病がわかったときには驚いたとおっしゃっていましたが、全てを 冷静に受け止めていらっしゃったように感じました。

ご自身のなかでは、これまで葛藤や大変な思いをされたのかもしれませんが、お話を聞いていると、今のご自身 にできることや必要なことを無理なく受け止め、きちんと継続するのがとてもお上手な方だなという印象を受けました。

そして、現在はおばあ様の畑を引き継いで農業を仕事にされているということを教えてくださいました。 普段から自然を相手にお仕事されていると知り、なんだか納得してしまいました。
無理をしすぎず、冷静にできることをコツコツと続けていくということは、食事管理だけではなく全てのことに 繋がっているのではないかと感じます。
おっことぬしさん、大切な気付きをありがとうございました！