第18回BLUEサークルメンバーインタビュー
定年後に日本国内を楽しく旅行したいと思い、頑張っています!
糖尿病の他にも付き合っていかなくてはならない病気を持たれているのですか。
現在55 歳なのですが、50 歳の時に2 型の糖尿病と診断されました。その前から血糖値の数値はあまり良くはありませんでしたが、糖尿病と診断されたときにはHbA1c が8.1 になっていました。
そして、私にはもう一つ付き合っていかなくてはならない「筋委縮性側索硬化症(ALS)」(以下「ALS」という。)という持病があります。重症の方は将来車椅子になってしまうことや寝たきりになってしまうこともあるという病気です。私は46 歳で発症したのですが、進行は比較的緩やかで、経過観察中で年1 回通院しています。
筋萎縮性側索硬化症(※1)とはどのような病気なのですか?
筋肉をつかさどる神経がちぎれていってしまう病気です。制限が多く無理な運動はできません。
ALS は筋肉量が減ってしまうので、病気になる前は身⾧170cm で体重は64kg ありましたが、体重は10kg 減りました。
※1 筋萎縮性側索硬化症:手足、のど、下肢の筋肉や呼吸に必要な筋肉がだんだん痩せて力がなくなっていく進行性の病気です。身体を動かすための神経線維が徐々に壊れていってしまうことで筋肉が縮んでいきます。今のところはっきりとした原因はわかっていません。 (一般社団法人 日本ALS 協会web サイト等参照)
糖尿病はどのようなことがきっかけで気付かれたのですか?
5 年前になりますが、腕にできた小さな引っ掻き傷がなかなか治らず、少し痒みも感じていました。無意識のうちに掻いてしまっていたせいか、そのうち範囲がどんどん広がって掻き傷が治らなくなってしまったのです。
知らないうちに虫にでも刺されたのかと思い、皮膚科に行ったところ、皮膚科の先生から糖尿病なのではないかと言われました。その後糖尿病外来のある病院に行き、検査をした結果HbA1c が8.1 でした。
特に気になる自覚症状もありませんでしたので、その時糖尿病に気付いていなければそのままもっと悪化していたかもしれません。その時に気付けて本当に良かったと思っています。
その頃からかなりダイエットをされたのですか?
いいえ、ALS で体重は落ちましたが、もともと太っていたというわけではありません。体重を減らすようにと言われたこともないので、糖尿病は遺伝の可能性も高いのかもしれません。
運動に制限があるということですが、血糖値の管理は食事管理を中心におこなわれているのですか?
無理の無い範囲で運動することはできます。糖尿病の主治医からは、「ALS のため糖尿病の薬は出せないので、食事と運動で頑張りましょう。」と言われています。新型コロナウィルス蔓延の前には、週に2 回程度外に出て歩くこともありましたが、このようなご時世でほとんど外に出なくなってしまい、6.6 で収まっていたHbA1c が今年の1 月には7.7 まで戻ってしまいました。
それであすけんをお使いになられたのですか?
はい。あすけんを使い始めて約半年になります。あすけんは、たまたま何かのweb サイトで目にして、面白そうだと思い使い始めました。
それまでも大学ノートに食事内容を記載することは継続していましたので、食事を記録するということは習慣になっていました。しかし、食事内容をノートに記載してはいましたが、摂取カロリーや運動の消費カロリーまでは把握できていませんでした。
あすけんを使い始めて変わったのはどのようなところですか?
ノートに食事を記すだけだったときは、ただただ食べたものを記録しながら食べるのを我慢をするという生活でした。甘いものが好きなのですが、スイーツ断ちをして、間食を一切とらない生活を3 か月ぐらい続けてみたこともありました。
しかし、コロナ禍で全く外に出かけなくなったことも相まって、先述のようにHbA1c が7.7 まで戻ってしまい、糖尿病以外にALS もありますので、本当に危機感を持ちました。
あすけんを使い始めて、あすけん上に数値やグラフで表示されるものを見ながら食事管理を継続してみたところ、4 月・7 月の定期血液検査では血糖値の数値が改善してきており、ノートに書くだけとは全く違うと感じています。
糖質の摂取量について、以前はそこまで細かく気にしていませんでしたが、あすけんで提示される糖質量を参考に摂取量を考えるようになりました。
記録方法も食事を選択するだけですので、簡単でとても助かっています。運動も記録できますし継続しやすいと感じています。以前登録したものの記憶機能がついていることも、面倒に感じないという点で継続しやすいポイントなのかもしれません。
また、ALS のための通院時には日々おこなった運動や体重の変化を報告しなくてはならないので、食事だけでなく歩数や体重も記録できることがとても役立っています。
あすけんのどのような機能を良く参考にされていますか?
あすけん健康度はとても励みになっています。数字で確認することで自分の生活を顧みることになり、次の日の行動において食事や運動をどうしたらよいのかの参考になります。あすけん健康度があまり良くなかった日は、1 日を振り返って納得しています(笑)。
基本的には在宅で仕事をしていますので、運動は家の中をラジオを聞きながら歩き回ったりしています。自分の身体と相談しながら1 日3 回、1 回が10 から15 分ぐらいで、1 日4000 歩を目標に実行しています。自分の中ではあすけん健康度が60 点まで行けばOK としており、70 点なら上々です。80 点以上はなかなか取れませんね(笑)。みんチャレに参加した方の記事を拝見しましたが、皆さん80 点以上で凄いですね!
それから健康度とはあまり関連が無いかもしれませんが、人にすすめられて今年の4 月からグリーンルイボスティーを欠かさず飲んでいます。普通のルイボスティーはルイボスの葉を発酵させているのですが、グリーンルイボスティーは同じ茶葉の発酵されていないものだそうで、通常のルイボスティーよりさらに栄養素を多く含むそうです。※個人的な見解によるものです。取り入れる場合には必ず主治医の判断に従ってください。
いつも80 点以上を取れる方は、食事量や内容・運動量などに自分なりのコツを見出されているようですよ。
食事管理を継続するために、励みにしてることはありますか?
3 か月に一度の糖尿病の検査の後は好きなものを食べる、というのを楽しみにしています。普段はなるべく脂身は避けて脂肪の少ない肉を食べるように心がけていますが、検査が終わった時には、自分へのご褒美としてステーキの脂身をよけずに全て食べていいことにしています。毎回ステーキというわけではなく、検査結果が良かった時には少し贅沢な食事を楽しむようにしているのです。
「食」は生きていくうえで大切な要素で、制限ばかりではつまらないと思いますので、マイルールのようなものです(笑)。
そうですね。おっしゃる通り「食」は生きていくうえで大切な要素だと思います。
小さなことでも楽しみがあるのと無いのでは頑張れる力が変わってきますよね。
趣味で囲碁を40 年ぐらい続けているのですが、今は昔と違ってオンラインで対戦できるので、家にいながら世界中の囲碁を楽しむ人と対戦することができます。中国の方と対戦することもあるのですが、中国の方は強いですね!(※2) いろいろな国、年代の人との対戦ができるのでこちらも楽しみのひとつです。
囲碁は基本座って行いますが、オンラインであれば相手に見えないので立ったまま対戦することもできます。それも少しは運動の足しになるのでしょうか(笑)。
※2 囲碁の始まりは4000 年ほど前の中国と言われています。インドやチベットを発祥とするものなど諸説あります。紀元前770~前221 年ごろの春秋・戦国時代、囲碁は戦略、政治、人生のシュミレーションゲームとして広まったようです。日本には約1500年前に伝わったと推定されています。(日本棋院web サイト等参照)
あと5 年ほどで定年退職になるので、退職後は日本の中で行ったことのない土地へ旅行にいきたいと思っています。四国ヘはまだ行ったことが無いのでぜひ行ってみたいですね。それもひとつの目標です。
その時までALS の状態をなんとか維持し、糖尿病の管理もしながら元気に過ごせるよう、あすけんと一緒に頑張っていきたいと思います。
運動も食事も無理の無い方法で継続して、心も身体も元気でいたいですね!
世界中の方と囲碁を楽しまれているSd7さん。現在の棋力は二段ぐらいとおっしゃっていましたが、学生の頃には県で優勝されたこともあるそうです。立ちながら碁を打つのも、たしかに筋力UP には良いのではないかと思います。(^-^)
「食」は生きていくうえで大切な要素であるとおっしゃっていましたが、本当にその通りだと思いました。今までにインタビューを受けてくださった方も、⾧く継続されている方は皆さん食を楽しまれているように感じます。
普段あすけんを参考に健康的な食事を心がけていらっしゃるからこそ、何か特別なことがあるときには、思いっきり食を楽しむことができるのですね。特別がさらに特別に感じられ、ちょっと得した気分になれそうです。
定年退職後の旅行が、sd7 さんにとって素晴らしいものになるよう、あすけん一同陰ながら応援しています!ありがとうございました。
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