第11回BLUEサークルメンバーインタビュー

Kazさん:今から20年ほど前に海外で狭心症の手術を受けたこともあります。今回は人間ドッグ⇒すぐにAppleストアであすけんを紹介されて、ラッキーでした。

写真(富士)あすけんプロフィール

 

食事管理を考えるきっかけとなったことを教えてください。

 ささきさん①
2019 年の人間ドックの際に尿たんぱく(※1)が2+、クレアチニン(※2)が1.24 で少し高めでした。その際に腎臓内科に行った方が良いと言われ、そこで慢性腎臓病(※3)と診断されました。血圧を125/75以下にするよう言われたうえで、腎臓病(※3)は1度悪くなると治ることは無いので、これ以上悪くならないように食事を管理してくださいとも言われていました。まずは塩分摂取量を1日4g以下にすること、そして通院する際には食事を記録してくるようにとも言われました。今は少し安定して塩分は1日5gを目安に生活しています。
※1尿たんぱく:本来は腎臓の働きで身体の中にとどまるたんぱく質が、何らかの理由で尿に混じって排出されてしまう状態をいいます。腎臓の病気が疑われる一方、重度の高血圧による場合や激しい運動、高熱を伴う風邪等による一過性の場合等もありますので、専門医を受診して調べる必要があります。(日本臨床内科医会ウェブサイト等参照)
※2クレアチニン:筋肉に含有されるアミノ酸の一種です。代謝されて老廃物となり腎臓でろ過され尿中に排出されるため、尿中に排出される量が減少し、血液中にあることを示す値が高まると、腎臓機能の低下が疑われます。筋肉量によって変わってくるため、正常値は男性1.2mg/dl以下、女性1.0mg/dl以下とされています。状態によって変わりますが、一般的には8.00mg/dl以上になると透析導入が検討されます。(NPO法人日本腎臓病協会ウェブサイト一般財団法人全国腎臓病協会ウェブサイト等参照)

 

食事管理を考え始めて、すぐにあすけんを見つけて下さったのですか?

 数日後に別の用事でAppleストアに行ったのですが、その時にストア内でちょっとしたセミナーを開催していました。その時にヘルスケアアプリの説明を行うということなので参加してみました。
Appleストアのスタッフの方に「食事のコントロールをどうしたら良いのか悩んでいる」と伝えたところ、いくつかある食事管理アプリの1つとしてあすけんを紹介して下さり、これを使ってみようと思いったのが始まりです。そこであすけんを知ることができて本当にラッキーでした。

あすけんを使って管理され始めて、腎臓の状態はいかがでしょうか?

 使い始めて約1年半くらいですが、いまのところうまくコントロールできているようです。コロナ禍ではありますが、病院に行く頻度は変わっておらず3か月に1回は腎臓の検査をしています。尿たんぱくも出なくなり、クレアチニンはまだ正常値を超えているのですが、最初のころよりは大分よくなりました。
何度目かの通院の際に、病院の廊下で以前食事指導を担当してくれた管理栄養士さんとすれ違い、「食事管理はうまくいっていますか?」と聞かれてあすけんを見せたところ、アプリの内容や機能にとても驚いていました。そして体重も3kgほど減りましたと伝えたところ、とても感心されて褒めて頂きました。そのことがとてもうれしくて1年半ずっと使い続けています。

それは私たちもうれしいです!食事管理をするのは今回が初めてですか?

 人間ドックで指摘されるまで、本格的に食事管理をしたことはありませんでした。でも自分なりに食事に気をつけていたことはあります。
昔からもともと血圧は高めではありましたが、今から30年ほど前、30歳くらいのときに仕事でアメリカに2年間駐在したことを機に食生活が大きく変わり、すごく太ってしまいました。帰国した後、血圧が急に上がって倒れそうになったことがあり、会社の医務室で血圧を測ってみたところ、血圧が200mmHgほどになっていました。そこから血圧を下げる薬を飲むようになりました。
しばらく日本で仕事して、最初の駐在から10年くらい後に、またアメリカに駐在することになりました。今度は5年間という長期の駐在でした。血圧の薬は飲んでいましたが、生活しているとアメリカのジャンクフード的な食事に染まってしまって、体重は87kg位にまで達していました。駐在4年目のある日、急に息苦しさを感じて病院に行くと、狭心症(※4)と診断され、向こうで冠動脈にステント(※5)を入れる手術を受けました。ステントを入れる手術をした後は、すぐに身体は楽になりましたが、手術後から帰国までの残りの1年間は、とにかく食事の内容をガラッと変えることにしました。ささきさん②
まず、仕事の合間の簡単な食事となるとハンバーガーなどを食べることが多かったのですが、きっぱりやめました。仕事の後のビールも1年間は我慢しましたよ(笑)。ジムにも通って体重を70kgまで減らしました。帰国後も維持したかったのですが、維持するのはなかなか難しかったです。すこし体重は増えてしまいましたが、定期的に病院には行っていたので、血圧を135/85に安定させることはできていました。しかし先述のように腎臓の病気が分かり、さらに血圧を抑えるために塩分摂取量の管理が必要になりました。

※4狭心症:動脈硬化などによって心臓の血管が狭くなり、心臓の筋肉に送り込まれる血液が不足することで、おもに歩行などの動作をした際に胸の圧迫感や痛みを感じる病気です。症状は長くても10分~15分ほどで消えてしまいますが、放置しておくとその血管が完全にふさがってしまい、周辺の心臓の筋肉が壊死する心筋梗塞につながってしまう可能性があります。
(公益財団法人日本心臓財団ウェブサイト等参照)
※5ステント:小さな網目状のチューブのようなもので、心臓の動脈をはじめ、動脈硬化等で狭くなった動脈を広げるために血管内に留置されます。カテーテルを使って血管の狭くなっている部分にもっていき、膨らませることで血流を改善します。(日本血管外科学会ホームページウェブサイト等参照)

海外で食事の管理をするのは大変でしたね。

海外で仕事をしている場合も日本で仕事をしている場合も、食事管理が必要なときに一番ネックになってしまうのは「昼食」だと思います。朝食と夕食は家でとるのがほとんどなので、味付けや量のコントロールが比較的しやすいですが、仕事中の昼食を外食にしてしまうと、1日の塩分量やカロリーがオーバーしやすくなります。
私の場合、海外生活中に同僚と昼食に行くと、どうしてもファストフードやオフィス近くのレストランになり、私にとっては高カロリー、高脂肪になってしまうことが多いように思いました。
狭心症で倒れてしまって以降は、昼食はお弁当を持参することにしていました。日本食は手に入りましたので、小さな女性用のお弁当箱にお弁当を作ってもらって持参していました。
塩分の管理が必要になった現在も、仕事に行くときにはお弁当を持参することにしています。
私の会社ではで会社にお弁当を持参する人はなかなかいません(笑)。以前は外で昼食をとっていましたが、腎臓は一度悪くなってしまうと元には戻らないということがショックでしたので、上手に付き合っていくためにもそうした工夫をしていかないといけません。

そうですね。日本でも海外でも昼食は外食になりがちですよね。
毎日のお弁当も何か工夫されているのでしょうか?

 お昼のお弁当は、からご飯とニチレイの塩分控えめのおかずセットを持参するようにしています。そして職場のレンジで温めて食べています。これだと調理する手間も省けますし、塩分量も1食1.5~1.8gに抑えられます。

塩分控えめおかずセットだと味に物足りなさを感じることもあるのですか? 

食べてみる前は、「病院食みたいな感じで味気ないものなのかな」と思っていました。身体のためだし仕方がないなどと考えていたのですが、実際に食べてみるとそこまで味に物足りなさを感じたことはありません。

あすけんはどのように活用されているのですか?

一番は塩分量の確認ですね。実はあすけんに登録をはじめるまでは、食パンや酢飯やうどんにも塩分が含まれているということを知りませんでした。休日の外出や出張などの時は外で食事をとることもあるので、食べようと思うものをまず先にあすけんに登録して、塩分の量を確認してから決めることにしています。今は塩分の量を朝1g・昼2g・夜2gと計画立てて管理しています。出張の時などは牛丼屋さんに行くこともありますが、おつゆは入れないようにしてもらい、あすけんに記録して大体の塩分量を考えています。
ほかにもアドバイスやMYアイテム、MYセットの機能もよく使います。朝食は毎日大体パターン化していますし、ニチレイのおかずセットはいつも利用しているので、MYセットに登録しておくととても便利です。

塩分量以外で気を使われているものも何かありますか?

腎臓の病気があるので、栄養素の中で塩分の他にカリウム(※6)も確認するようにしています。
私のような腎臓の病気がある場合には特に塩分・カリウムの管理がとても重要になってきますので、あすけんで塩分量やカリウムの量を自分で設定できるともっといいなと思います。
腎臓の機能は一度悪くなってしまうと、残念ながらもう以前と同じように回復することはありません。食事管理や運動などでこれ以上の進行を抑えることが重要だと主治医にも言われています。これからもあすけんと一緒に頑張っていこうと思っています。

※6:あすけんではプレミアムコースの「ゆる糖質制限コース」を選択していただくとカリウムの値も閲覧できます。

ありがとうございました。腎臓病のための食事管理を陰ながら応援しています!

海外で狭心症の手術をされ、腎臓病であることもわかり、食事の管理を続けなくてはならないという大変な状況のkazんですが、とても淡々とそのときのことをお話してくださいました。
減塩のおかずセットの導入を考えている方にも、今回のkazさんのインタビューは参考になったのではないでしょうか?お弁当として持参されるアイデア、作る手間も省けて塩分量も調節でき、とても良いなと思いました。
玉子の栄養素グラフまた今回、食塩が含まれているとは一見分からない食材として食パン・酢飯・うどんをあげてくださいましたが、他にも加工していない魚介類、調理していない玉子などは塩分が含まれているそうです。(文部科学省 食品成分データベース参照)
病院の管理栄養士さんにほめられたことがうれしくて使い続けてくださっているとのことでしたが、私たちも皆様からのお褒めの声、よろこびの声が嬉しくてあすけんを開発し続けてきています。これからも、あすけんBLUEサークルから、血圧・血糖値・塩分の摂取量の管理にお役立ていただける情報を、たくさんお届けできるよう頑張ります。

 

 

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